ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)が、ライバル関係にあるグリーと取引のあるアプリ開発会社に対して不当な圧力をかけたとして、公正取引委員会の立ち入り検査を受けた件について、グリーの広報担当者は「コメントできる立場にないが、報道が事実であれば公正取引委員会に判断を委ねたい」と語った。
グリーのSNS「GREE」とモバゲータウンはどちらもSNS向けアプリプラットフォームを公開しており、そこに外部のアプリ開発会社が自社のアプリを提供している。こうしたアプリの充実度がSNSの人気を左右するため、各社ともパートナーの確保に努めていた。今回の公正取引委員会の立ち入り検査はDeNA側の行き過ぎた囲い込みに対するものだとされている。
グリー側はDeNAの一連の行動を認識していたという。同社広報は「当社は6月末にプラットフォームをオープンし、第1弾タイトルを公開した。第2弾は8月10日に予定しており、当初は30〜40社がアプリをリリースすることになっていたが、その中からリリースを見合わせたい、延期したいというパートナーが出てきた。なぜか事情を聞くうちに今回の状況を把握した」と述べている。
グリーは自社の方針について、「法律や規律に従ってオープンなプラットフォームを作ることによって、ソーシャルプラットフォーム業界を盛り上げていきたい。この姿勢はこれからも変わらない」とコメントした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス