オリンパス、12月14日までに報告書出さなければ上場廃止--監理銘柄に指定

別井貴志 (編集部)2011年11月10日 16時31分

 東京証券取引所は11月10日、オリンパス(東証一部、証券コード7733)株式を監理銘柄(確認中)に指定した。指定期間は、11月10日から同取引所が上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで。

 オリンパスは11月10日に、四半期決算報告書の法定提出期限である11月14日までにこれを提出できる見込みのないことを明らかにした。今後、法定提出期間の経過後1カ月以内(12月14日まで)に提出しなかった場合、オリンパス株式は上場廃止となる。このため、東証は監理銘柄に指定し、上場廃止のおそれがあることを投資者に対して注意喚起した。

 オリンパスは、1990年頃から有価証券投資等に係る損失計上を先送りしていたことと、一連の買収資金が損失先送りの解消のために利用されていたことを11月8日に明らかにしている。

 なお、11月10日のオリンパス株式の終値は484円で前日比100円安(17%安)のストップ安だった。

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