Alibaba Group(アリババグループ)とソフトバンクが、米Yahooの完全買収への協力を求めて投資家への働きかけを行っているとの報道が浮上した。
Bloombergは米国時間11月9日、匿名の消息筋の情報として、Yahooと機密保持契約を結んでいない投資会社を両社が探していると報じた。機密保持契約には締結企業に対し、他の企業とYahoo買収の戦略的提携に入るための交渉実施を禁じる条項がある。
しかし匿名の情報源がBloombergの報道で述べているように、Yahooは「完全に支配権を譲り渡すのではなく、一部の株を売却に出す方法を選択したいと考えて」おり、アリババとソフトバンクの試みは実を結ばない可能性があるという。
Yahooが買収されるという話は、2011年に入りCarol Bartz最高経営責任者(CEO)が解任されたころから続いている。Yahoo全体あるいは一部の買収に、多数の企業や投資会社が興味を示していると伝えられているが、これまでのところ同社は売却案件を公にしていない。
アリババはこれまで、Yahoo買収の意志を最も明確に示してきた企業だ。2011年に入り同社の馬雲会長は、オンライン大手であるYahooの買収に「とても興味がある」と発言した。しかし、買収相手として浮上しているその他の企業と同様に、アリババが買収を実現するにはさらなる企業の協力が必要であり、同社は現在、そうした企業を探しているようだ。
Yahooは現在、アリババの株式の約40%を保有している。また、ソフトバンクの大株主でもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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