携帯電話事業復活の1つの手掛かりとなるのは、ビデオや音楽、ゲームの重要なコレクションなど、ソニーの豊富なコンテンツを活用することだ。
GartnerのアナリストHugues de la Vergne氏は、「Androidで自社を本当に差別化するための方法として、魅力的なコンテンツというのは最も理にかなっている。少なくとも、競争の舞台に立たせるものになる」と述べた。
de la Vergne氏は、デバイスのマーケティングのサポートを見返りに、ビデオやゲームを独占的に利用できるサービスをキャリアに提案するのが理想的な状況だろうと語る。
ソニーのPlayStationブランドを使用するのがもう1つの選択肢だ。ソニーはPlayStationを同社の電話機と直接結び付けるのに消極的だったが、Sony Ericssonを完全に管理するとなれば、同ブランドの使用も1つの可能性となる。Xperia PLAYでは、「PlayStation Certified」ゲームという用語を利用したものの、そのデバイスはPlayStationでの体験を完全に移植したものではない。米国時間10月27日のソニーのコメントは、別の方法を示唆している。
ソニーの最高経営責任者(CEO)を務めるHoward Stringer氏は声明で、「われわれは、互いがシームレスに連携し、オンラインエンターテインメントの新しい世界を切り開く、スマートフォンやノートPC、タブレット、テレビを消費者に対してより迅速に、より幅広く提供することができる」と述べた。
それはソニーがどれだけ速く行動できるのかにかかっている部分が大きい。実行がカギだ。そしてソニーは、ライバルが市場における地位を固めていくなか、標準的な12~18カ月の製品サイクルよりも速く行動する必要があるだろう。キャリアとの関係を改善する必要もある。Xperia PLAYがそれほど良い成果を出せなかったことは、米国での可能性に良くない影響を与えて、今後の同社製品にとって大きな障害を生んだおそれがある。
このような条件がそろった場合でさえ、ソニーのスマートフォンが市場で消費者に強くアピールするかどうかははっきりしない。
「概して、ソニーはスマートフォン革命に乗り遅れたのだと思う」(Kay氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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