IdeaPad Tablet A1のソフトウェアの特徴として、プリインストールソフトが厳選されていることだ。他機種では、使いやすさを追求して独自のソフトウェアや独自ユーザーインターフェース(UI)で着飾り、標準のAndroidと使い勝手が大きく異なっている端末もあるが、IdeaPad Tablet A1はそうではない。
入っているプリインストールソフトはオフィス文書ファイル閲覧の「Documents To Go」、メッセンジャーソフトの「eBuddy」、電子書籍ビューアの「Amazon Kindle」、オフラインでも使える地図アプリ「NavDroyd」など。ちょうどメインのホーム画面から右にひとつスライドした画面にアイコンが並んでいる。
UIは独自のものが備わるが、基本的に良く使うアプリケーションを起動するためのもので機能は極めてシンプル。画面の回転には対応していないため、常に横に持って使う人には向かないが、縦型メインなら全く問題ない。
その他のプリインストールソフトは「Lenovo App Store」と入力ソフトの「Go Keyboard for Lenovo」程度。Webサイト閲覧で動画の再生に必要となるAdobe Flash Playerもプリインストールされていない。実際に使い始める場合は、最初にいくつかはAndroidマーケットからダウンロードしたほうがよいだろう。
なお、IdeaPad Tablet A1の国内モデルは日本語向けにチューニングされているが、漢字のフォントはグローバルモデルのAndroid端末でよく見かける字体が入っている。「今」「化」「所」の漢字を表示するとわかるが、日本語らしくないクセのある書体になっている。
IdeaPad Tablet A1を操作しての感想だが、ブラウザをはじめアプリの起動や表示速度に不満は感じられなかった。ただし、Flash Playerによる動画再生では、最新の高性能スマートフォンがスムースに再生できることに対して、カクカクするような動きになる。
メインのタブレットとして酷使するには若干のパワー不足も感じるかもしれないが、価格も安く、PCのサブとしてリラックスしてウェブサイトを閲覧するといった使い方なら問題にはならないだろう。
また、7型というサイズは、重量面でも手で持つ場合にも有利。約400gなら手で持ち続けるのも苦ではないし、寝転がってタブレットを使う場合もリラックスしたまま使えるだろう。さらに、外で使う場合は周囲からの画面覗きといった問題にも有利。10型の画面を外で使うには躊躇するという人も7型なら大丈夫ではないだろうか。
IdeaPad Tablet A1は7型という取り回しの良いサイズ、2Gバイトモデルなら2万円を切る価格、煩わしい回線契約が不要。そして気軽にタブレットが使え、かつ、間違いのないモデルということでは現時点で貴重な1台となるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境