懸念すべきことに「Android」搭載端末では、最新OSへのアップグレードを実施しないまま、いくつか前のバージョンを搭載している場合が多いことが、最新の調査で明らかになった。
ブログサイトthe understatementのMichael DeGusta氏が、2010年半ばまでに米国で出荷されたAndroid端末18機種を追跡したところ、そのほとんどは契約期間が残っているにもかかわらずOSのメジャーアップグレードを提供していないか、細かな修正を行うパッチすら提供していないことがわかったという。
一例を挙げると、T-Mobile USAが取り扱うサムスンの「Behold II」は「Android 2.1」(開発コード名「Eclair」)にアップグレードされるべきだったとDeGusta氏は述べた。しかし、この端末が市場に出たとき搭載OSは既に2バージョン古いものになっていたが、結局サムスンはこれをアップグレードしようとしなかった。
別の例として、Verizon Wirelessが提供するMotorolaの「DEVOUR」が2010年初めに登場したとき、搭載OSは既に1バージョン前のものだったが、その後1年も経たないうちに3バージョン古いものになった。
DeGusta氏は調査結果を詳しく分析し、いくつか具体的なポイントを指摘している。
最新バージョンのAndroidを搭載しないだけでなく、多くの端末ではマイナーアップデートも見送っており、特に販売終了となった端末でこうした傾向が強い。このため旧バージョンのAndroidにセキュリティまたはプライバシーの問題が発生した場合、これらの端末が危険にさらされるとDeGusta氏は指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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