Android 4.0は「切れ味が良くて優れたOS」--Googleラーゲリン氏

 グーグルは10月25日、Android 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)に関する記者説明会を開催した。米GoogleでAndroid グローバルパートナーシップ ディレクターを務めるジョン・ラーゲリン氏が登壇し、NTTドコモから11月に発売される「GALAXY Nexus」を使ったデモを交えながら、新機能などを説明した。

  • グーグル Android グローバルパートナーシップ ディレクターのジョン・ラーゲリン氏

 まず、ラーゲリン氏によりAndroidの現状が語られた。現在Android端末は世界の約123カ国で提供されており、グーグルが把握しているだけでも約410の端末が提供されているという。また、1日に約55万台のAndroid端末が新規登録されており、10月時点の新規登録数は1億9000万件以上、Androidマーケットに登録されているアプリは30万件を超える。

 ラーゲリン氏はAndroidが登場したことで、ネット接続が可能な端末を100ドル前後と低価格で購入できるようになったと話す。また「OSだけが重要というよりも、その上で何が行われているかということがキーポイント」と話し、開発者の海外展開をフォローするなど、デベロッパーの開発環境を揃えることが重要だとした。

Android 4.0の主要機能を紹介

 続いて、GALAXY Nexusを用いたAndroid 4.0のデモを披露した。デモで紹介された主な新機能は以下の通り。

  • 日本語には見やすさにこだわった「モトヤフォント」を採用
  • 前面の下部にあったハードキーがすべてソフトキーに変更された
  • ホーム画面のウィジェットサイズを自由に調整できる
  • 電源ボタンとボリュームダウンボタンを長押しすることで、スクリーンショットを簡単に撮れる
  • 一括削除しかできなかった通知バーで、個別に通知を選んで削除できるようになった
  • 前面カメラを使用した顔認識によりロックを解除できるようになった。今後は顔の筋肉の動きなどを検知してロックを解除できるようにする予定
  • 設定からモバイルデータ通信の使用状況を確認できるになった
  • 撮影した写真を編集できる機能が追加された。切り抜きやシャープ処理などが簡単に行える
  • 各種SNSの連絡先情報を統合したアプリ「People」が搭載された
  • NFC(近距離無線通信)を搭載した端末同士をタップするだけでアプリや写真、連絡先などを共有できる「Android Beam」に対応した

 Android 4.0では、アプリ一覧のスクロールモーションなど、かなり細かい点まで改善が加えられており、ラーゲリン氏は「切れ味が非常によくて優れたOS。とにかく感触がいい」と自信を見せた。

  • 世界で初めてAndroid 4.0を搭載した「GALAXY Nexus」

  • 端末同士をタップして写真、連絡先を共有できる「Android Beam」

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