日本マイクロソフトは10月24日、Windows Phoneに関する説明会を開催した。世界に先駆けて発売されたWindows Phone 7.5(開発コード名:Mango)搭載の「Windows Phone IS12T」は、8月25日の発売から2カ月が経過する。
日本マイクロソフト コミュニケーションズパートナー統括本部長 業務執行役員の横井伸好氏は、「使っている方からの評判は高い。特に評判がいいのは、軽快な動作とソーシャル管理の機能。(スマートフォンを)いろいろ持っていても、ソーシャルはこれでやっているという人もいる。販売当初、地図機能は英語でリリースしたが今は日本語。“育っている感じ”を暖かく応援してくださっているユーザーもいる」と語った。
日本向けに提供されているWindows Phoneアプリは現在約1万本という。「アプリが少ないと思われがちだが、どんどんいいアプリが登場している。通常、スマートフォンを使う分には困らないくらいアプリはそろっている。もうそろそろ、Windows Phoneはアプリがないとは言っていただきたくない」と日本マイクロソフト コミュニケーションズパートナー統括本部 エグゼクティブプロダクトマネージャの中島憲彦氏は自信を見せる。
デベロッパは米国が一番多いが、日本の開発者も活発化しており、約15%が日本のデベロッパだという。「短期間にこれだけ増えているのは注目されている証拠ではないか。ワールドワイドで毎日150本~200本。日本でも30本~40本、多い日は50本のアプリがでている」と説明した。
一方で、現状は多くの人がまだ購入に至る前の過程にある。「新しいコンセプトの携帯電話で、なかなか良さがピンとこないところもある。友達が持っている、という“とっかかり”を築いているところ。ようやく電車の中でもぼちぼち見かけるようになった。大きな波を起こすには、最初のユーザーが増えないとならない」とし、製品担当者らが製品の魅力を語るイベント「Windows Phone Friday Lounge」をスタートした。日本マイクロソフトの品川本社にて毎週金曜日に11月11日まで行われるもので、実際にWindows Phoneを体験できるほか、使いこなし方を知ることができる。
Windows Phoneは、同社が提供する「Windows Live ID」を取得すると、「Hotmail」や「Live Messenger」「カレンダー」ほか、クラウドサービス「SkyDrive」を通じて写真の共有や動画、文書管理を行える。
Microsoft Office製品の中で、もっとも満足度が高いのはOffice Home and Business 2010以降のエディションに搭載されている「OneNote 2010」だという。ウェブ上の情報のクリッピングを簡単にできるほか、会議中の音声なども録音可能。データをオンラインに保存しておけば、ユーザー同士で共有したり、Windows Phoneから確認や編集をしたりできる。
Windows PhoneとSkyDrive、OneNote 2010がつながることで「PCの価値も高められるキラーソリューションになる」(日本マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 Office製品マーケティンググループ エグゼクティブプロダクトマネージャの松田誠氏)とアピールした。
今後の新機能として、Windows Live IDでサインインしているXbox 360に対してWindows Phoneをコントローラとして利用できるアプリ「Xbox コンパニオン」を提供するという。
なお、当初10月上旬から開始するとしていたが、延期を発表しているキャリアメールサービス(~@ezweb.ne.jp)について、「ようやく対応する。近々にKDDIからアナウンスがある予定」と説明した。開発も順調に進んでいるとして、実際にメールで使える絵文字を披露した。
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