Microsoftは米国時間9月21日、「Windows Phone 7.5 Mango」のリリース時期に関するうわさや憶測に言及し、大胆な新モバイルOSであるWindows Phoneのアップデートが「1~2週間以内」にリリースされる予定であることを明かした。
これは、カスタマーエクスペリエンスエンジニアリング担当のゼネラルマネージャーであるEric Hautala氏がMicrosoftのWindows Phone公式ブログへの投稿で語った言葉だ。
ただし、Windows Phone Mangoのアップデートは一律に提供されるわけではなく、Microsoftはさまざまな通信キャリアごとに公開していく計画である。
米CNETは6月、Mangoのプレビュー版を搭載した「Samsung Focus」の実機を触っている。バージョン7.5のOSアップデートには、スレッド式メッセージや統合されたメッセージ受信箱、システム中の戦略的な場所におけるアプリケーション統合などが含まれる。さらに、アプリケーション切り替え機能や便利な内蔵バーコードスキャナ、「Internet Explorer 9(IE9)」によるブラウザの刷新なども提供される。
Samsung Focusや「HTC HD7」などMangoが提供される既存の携帯電話に加えて、2011年秋にはMangoを既に搭載済みの携帯電話新機種が発売される予定だ。これには、「HTC Titan」「HTC Radar」「Samsung Focus S」「Samsung Focus Flash」などが含まれる。
多くのユーザーはWindows Phoneが成熟するまで購入を控えており、同モバイルOSは支持を得るのに苦労している。Windows Phone搭載ハンドセット自体がミドルレンジの上位に分類されることが多く、極めて高価なデバイスを欲するアーリーアダプターにとっての選択肢がほとんどないことも、マイナス要因だ。しかしNPDが発表したデータによると、少なくとも一部のユーザーは、Mangoが購入してもいい段階に達したかもしれないと考えているようだ。
それはMicrosoftにとって朗報ではあるが、次の情報の方がもっと印象的だ。NPDが調査した人々の半数近く(45%)は、Windows Phoneのことをほとんど知らなかった。
Mangoのリリースが間近に迫り、新しいデバイスの発売が予定されている今、Microsoftはそうした現状を変えた方がいいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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