グローバル視点のエンジニアを育成し、起業を支援する目的でデジタルガレージとネットプライスドットコム、カカクコムの3社が2010年4月に立ち上げたインキュベーション事業「Open Network Lab(ONL)」。9月には意思決定の迅速化にむけ、事業を切り出し、法人化している。
ONLでは、3カ月間の起業家育成プログラム「Seed Accelerator」を展開。これまで3期、計18チームが参加してきた。すでに多くのチームがサービスを提供しているほか、ONLの協賛企業や投資家から出資を受けるケースも少なくない。
そんなONLが10月21日、投資家や業界関係者を招待したデモイベント「Open Network Lab Demo Day」を開催した。Seed Accelerator第1期生、第2期生の一部のチームと、第3期生の7チームが、それぞれ自身の手がけるサービスのデモを行った。
第1期生として登場したのは次の4チーム。ただし、一人企業についてはサービス開発中のため、内容は非公開となっている。
ソーシャルメディアやメールを通じて、日頃の感謝の気持ちをギフトとして贈れるサービス。ギフトを贈りたい相手のTwitterアカウント、メールアドレス、Facebookアカウントを指定し、送りたいギフトを選択して決済すれば、相手にメッセージとギフトカードへのリンクが送られる。このギフトカード店舗に見せることで、商品と交換できるという仕組み。
すでに都内のカフェやレストランの約100商品に対応。良品計画やスターバックス コーヒー ジャパンの一部店舗でも試験的に導入されるなどしている。
家電などの消費電力を機器単位で計測できる「Energy Literacy Platform(ELP)」モジュールと、同モジュールと連携するウェブサービスを開発。夏に100セット限定で販売した簡易機能版の「ELP Lite」は完売。
現在はスマイルズの「Soup Stock Tokyo」に導入。トライアルを実施している。今後はニーズの高い法人向けにのサービスも検討していく。
内容非公開
自分が読んだ電子書籍の感想などを共有できるソーシャルリーディングサービスを提供。
また、現在は電子書籍ビューアにソーシャル機能を実装できるSDKを用意。法人向けのサービス展開も進めている。
次に登場したのは第2期生の3チーム。
ウェブ上の画像に対して、コメントや関連商品情報などを付加できるサービス。コメントはTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアに投稿できる。JavaScriptのコードを埋め込むだけで既存のサイトに導入可能。
さまざまな経験を写真で撮影し、アップロードすることで、行きたい場所や体験したいことを友人間で共有できるサービス。現在クローズドベータ版としてサービスを提供中だ。
自分の近くにいる、興味や趣味の合う人を見つけ、その場でコミュニケーションを取ることができるサービス。東京都渋谷周辺に限定してサービスを開始し、現在は東京23区、大阪(梅田、難波)、京都(四条)にてサービスを提供している。8月以降は米国サンフランシスコを拠点としており、今後は米国大学を拠点にサービス展開をしていく予定。
第3期生については、今回のイベントがSeed Acceleratorの卒業式を兼ねているため、全チームが参加した。なお、MiepleおよびDressful.meについては内容非公開となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス