Googleが「Google Buzz」を閉鎖することを明らかにした。Google Buzzは、ソーシャルネットワーク参入を狙う同社が、Google+より前から提供してきたサービスである。閉鎖が発表されたのは、「Google+」のユーザー数が4000万人を突破したことが発表された翌日のことであった。
Googleのバイスプレジデントで、Google+の統括者の1人であるBradley Horowitz氏は米国時間10月14日付けのブログ投稿で、Buzzを「数週間のうちに」閉鎖する計画であると述べた。ユーザーは、Buzz上で作成した投稿を自分の「Google Profile」で参照し、「Google Takeout」を使用してダウンロードできるようにすると同氏は述べている。
「世界を変えるには将来に目を据え、過去を誠実に受け止めなければならない」とHorowitz氏は記している。「われわれはBuzzのような製品から多くを学び、その教訓をGoogle+のような製品に対するわれわれのビジョンに活かすべく日々努めている。ユーザーはわれわれが素晴らしいものを提供することを期待している。今回の発表によってわれわれは、本当に素晴らしいものをユーザーに提供することにこれまで以上に専念する」(Horowitz氏)
Google Buzzは2010年2月に提供開始された。同サービスは開始時から多くの問題に遭遇し、ユーザーらはプライバシー問題に対して懸念を示した。当初は、ユーザーのフォロワーのリストを非公開にすることが困難だった。このような懸念から、連邦取引委員会(FTC)は2011年3月、「包括的なプライバシープログラム」を策定することをGoogleに同意させた。
しかし、問題はプライバシーに関するものだけではなかった。Buzzには、サービスの価値をユーザーに認識してもらえるだけの優れた機能のようなものがまったく存在しなかった。Googleは現在と同様に当時も、ソーシャルネットワークにおいてFacebookに対抗したいと考えていたが、同サービスがFacebookの脅威となることはまったくなかった。Buzzはすぐに再考の対象として葬られることになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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