「iOS 5」が重要な理由--アップルモバイルOSの転換点 - (page 2)

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年10月13日 11時45分

 10月12日にiOS 5とともにリリースされるiCloudは「MobileMe」(iCloudに置き換わるサービス)と同様の機能が多いが、目を引くようないくつかの新機能も追加されている。

  • AppleサーバにiOSデバイスのほぼ完全なコピーが保存される、データ保護用のバックアップサービス
  • Appleのデジタルストアのいずれかで購入済みのコンテンツがどのデバイスでも使用可能になる再ダウンロード機能
  • あるデバイスで撮影した写真を別のデバイスへと自動的に転送する「フォトストリーム」機能
  • ドキュメントやアプリケーション設定など特定のファイルを保存するアプリケーション開発者用のファイルストレージ

 総合的には、iCloudはiOSデバイスを使用するユーザーがこれまでコンピュータに頼って行っていたいくつかの事柄のセーフティネットとして機能し、Appleは1つ、または複数のiOSデバイスを使用するユーザーが魅力を感じてくれることを見込んでいる。

進化した通知機能

iOS 5の通知センター。
iOS 5の通知センター。
提供:Jason Cipriani

 iCloudによる統合と同じくらい重要なのが、iOS 5によって、Apple製モバイルデバイスで作業する方法がどのように変わるかだろう(かすかな変化ではあるが)。

 画面上にポップアップ表示される通知は作業中のユーザーの集中を乱すものだったが、それらはほとんどなくなっている。希望すればそのままにしておくことも可能だが、新しい初期設定ではかなり小型化されたバナーが折り畳み表示されるようになっている。当該アプリケーションからの情報が表示されても数秒後には閉じ、使用中のアプリケーションで隠されていた部分もすぐに表示される。

 これらのバナーは表示されていてもアプリケーションメニューの使用に支障がないサイズであり、ユーザーはそのまま作業を続けることも、表示された情報をタップして当該アプリケーションを起動させることも可能となっている。

 この新たな通知バナーとともに採用されたのが新しいプルダウンメニューで、通知を確認し損ねたときやほかのアプリケーションを使用中のため後で見たいというときに、メッセージの要約を確認することができる。これにより、ユーザーは起動中のアプリケーションから離れることなく複数のアプリケーションの新規アップデートを確認可能となり、マルチタスクの新しいワークフローが実現している。Googleの名誉のために言っておくと、この機能は「Android」が先に導入しており、iOSユーザーもiOS 5によってようやく同様の生産性を享受できるようになったことになる。

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