10月12日にiOS 5とともにリリースされるiCloudは「MobileMe」(iCloudに置き換わるサービス)と同様の機能が多いが、目を引くようないくつかの新機能も追加されている。
総合的には、iCloudはiOSデバイスを使用するユーザーがこれまでコンピュータに頼って行っていたいくつかの事柄のセーフティネットとして機能し、Appleは1つ、または複数のiOSデバイスを使用するユーザーが魅力を感じてくれることを見込んでいる。
iCloudによる統合と同じくらい重要なのが、iOS 5によって、Apple製モバイルデバイスで作業する方法がどのように変わるかだろう(かすかな変化ではあるが)。
画面上にポップアップ表示される通知は作業中のユーザーの集中を乱すものだったが、それらはほとんどなくなっている。希望すればそのままにしておくことも可能だが、新しい初期設定ではかなり小型化されたバナーが折り畳み表示されるようになっている。当該アプリケーションからの情報が表示されても数秒後には閉じ、使用中のアプリケーションで隠されていた部分もすぐに表示される。
これらのバナーは表示されていてもアプリケーションメニューの使用に支障がないサイズであり、ユーザーはそのまま作業を続けることも、表示された情報をタップして当該アプリケーションを起動させることも可能となっている。
この新たな通知バナーとともに採用されたのが新しいプルダウンメニューで、通知を確認し損ねたときやほかのアプリケーションを使用中のため後で見たいというときに、メッセージの要約を確認することができる。これにより、ユーザーは起動中のアプリケーションから離れることなく複数のアプリケーションの新規アップデートを確認可能となり、マルチタスクの新しいワークフローが実現している。Googleの名誉のために言っておくと、この機能は「Android」が先に導入しており、iOSユーザーもiOS 5によってようやく同様の生産性を享受できるようになったことになる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)