Appleは、「iPhone 4S」をパーソナルアシスタントに変えるインテリジェントな音声認識アプリケーションをデモで披露した。
自然言語を使用する同アプリケーションは、まだベータテストの段階にある。しかし、まもなく発売されるiPhone 4Sの機能になる可能性が高い。Appleの「iOS」を統括するScott Forstall氏は米国時間10月4日、カリフォルニア州クパチーノで開催されたAppleのイベントにおいて、かなりの時間を割いてこの新しいアプリケーションをデモした。
このアプリケーションは、端末のホームボタンまたは「I」ボタンを押すだけで起動し、コマンド一覧を表示する。ここで電話に向かって声で指示することにより、音楽の再生、通話の発信、テキストメッセージの作成、会議、リマインダー、道順の表示、電子メールの読み上げが可能である。音声で実行可能なその他のコマンドとしては、天気や株価の確認、アラームの設定、住所の検索、「Notes」アプリケーションでのメモの作成、ウェブの検索などがある。
Forstall氏は、いくつかのデモを披露した。同アプリケーションが非常に高度かつ独特である点の1つは、自然言語を使用し、ユーザーに対して自然言語で応答できることである。例えば、デモの中でForstall氏が「Do I need a raincoat today?(今日はレインコートが要るかな?)」と電話に向かって問いかけると、アプリケーションは「It sure looks like rain today」(今日は確かに雨が降りそうですね)と応えていた。
AppleはYelpと提携しているため、ユーザーは電話に向かって音声によってレストランを検索することができる。Forstall氏は、電話に向かって「Find me a great Greek restaurant in Palo Alto(パロアルトにある、いいギリシャ料理レストランを検索してくれ)」と話しかけ、この様子をデモした。アプリケーションは「I found 14 Greek restaurants, 5 of them are in Palo Alto(14軒のギリシャ料理レストランを見つけました。そのうち5軒はパロアルトにあります)」と応えた。そしてアプリケーションは、Yelpの星評価とともにそれらのレストランの一覧を表示した。
2011年10月にiPhone 4Sが発売されるとき、「Siri」はベータテスト中の予定である。同社は、同ソフトウェアの正式版がいつ発売されるかについては明らかにしていない。同ソフトウェアは、英語、フランス語、ドイツ語で提供される予定である。またAppleは、今後さらに言語を追加する予定だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス