Leo Apotheker氏は、Hewlett-Packard(HP)の最高経営責任者(CEO)に就任してからまだ1年も経っていないが、まもなく交代させられるという報道がすでに浮上している。
AllThingsDとBloombergは、匿名の情報筋の話として、HPの取締役会はまもなく、Apotheker氏をCEOから退任させ、eBayの元CEOであるMeg Whitman氏をCEOに就任させることを決定する予定だと報じている。どちらの記事も、HPとWhitman氏の間に契約が成立しているわけではないと報じているが、Bloombergの情報筋は、同氏はまず、暫定的にCEOに就任する可能性があると述べている。
Apotheker氏がHPのCEOに就任したのは2010年11月である。ドイツのソフトウェア大手企業SAPの元CEOだったApotheker氏は、SAPにおいて主に企業向け製品に注力してきた。そのため、消費者向け製品を主力事業として展開するHPとしては、奇妙な人選だと考える人も多かった。
しかし、HPの取締役会は当時、同氏が同社のCEOに適任であろうと判断した。実際、HP取締役会役員を務めるRobert Ryan氏は、Apotheker氏が新CEOに任命されたことを発表する2010年9月の声明で、同氏を選出したのは、同氏が「技術に対する情熱、広範囲にわたるグローバルな経験、実証された運営規律を有する、戦略的思考の持ち主」だからだと述べた。
しかし、HPのCEOに就任した直後に、同社に対するApotheker氏のビジョンが前任のMark Hurd氏とはやや異なることが明らかになった。2011年3月に、初めて正式にHPのCEOとしてアナリストや報道陣の前に姿を見せたとき、Apotheker氏は、自身がCEOを務める間は、HPは「クラウドサービス、デバイス間の接続性、およびソフトウェア」に注力する計画であると述べた。
HPが8月に、同社のタブレット「TouchPad」を廃止し、PC事業を独立した事業へとスピンオフすることを検討していると発表したことは、同氏のその方針を明確に示すものだった。
米CNETはHPにコメントを求めたが、直ちに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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