Microsoftはこのところ、Androidに関連した特許保護についてベンダーとクロスライセンス契約を締結したプレスリリースを次々と発表しているが、今回は久しぶりに、以前ターゲットだったLinuxにフォーカスした特許ライセンスを結んだことを発表した。
米国時間9月20日、Microsoft関係者はカシオ計算機と「広範な複数年の特許クロスライセンス契約を結んだ。これには、一部のカシオ端末で利用されているLinuxの使用について、カシオ顧客に対する保護も含まれる」と発表した。
2社はこの契約の詳細について明らかにしていないが、カシオは契約の一部としてMicrosoftに対価を払うことを認めている。
カシオが製品で利用するのはLinuxだけではない。同社は産業用の携帯端末ではMicrosoftの「Windows Embedded」を利用しており、企業向けの情報システムではWindowsも利用している。同じ事業部では、デジタルカメラ、時計、電子辞書、電子楽器、計算機、携帯電話、レジ、プリンターなどさまざまな電子機器を製造、販売している。
Androidベンダーと特許クロスライセンスを締結する前、Microsoftは知的所有権でLinuxベンダーを主なターゲットにしていた。Microsoftと特許クロスライセンス契約を結んだLinuxベンダーの代表例はNovell(と、その親会社となったAttachmate/SUSEも)で、そのほかにもLinspire、メルコ/バッファロー、富士ゼロックス、Samsungなどがある。
Microsoftは数年前、Linuxおよびその他のフリーソフトウェアはMicrosoftの特許235件を侵害していると主張し、大きな話題になった。だが、どの特許をLinuxが侵害しているのかについては明確にしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス