Microsoftは、Googleの「Android」および「Chrome OS」を採用することによって提訴されるのを回避したいハードウェアメーカーとの間で、新たに2件の特許保護契約を締結した。
Microsoftのプレスリリースによると、Acerは「Microsoftの特許ポートフォリオに基づき、Androidプラットフォームを搭載するAcerのタブレットとスマートフォンを幅広くカバーする」ライセンス契約をMicrosoftと結んだという。「ICONIA TAB」をはじめ、AcerにはAndroidを搭載する各種端末がある。
Microsoftでコーポレートバイスプレジデント兼知的財産およびライセンシング担当副ゼネラルカウンセルを務めるHoracio Gutierrez氏は、次のように述べた。「Acerが業界全体にわたる当社のライセンス提供プログラムを活用することを、われわれは喜ばしく思う。このプログラムは、各社がAndroidの知的財産の問題に対処できるよう支援するために策定したものだ」
MicrosoftとViewSonicの契約は、AndroidまたはChrome OSのいずれかを搭載するタブレットやスマートフォンを対象とする。ViewSonicの「ViewPad 7」はAndroidを搭載している。同社はまた、タブレットでもChrome OSの採用を検討していると報じられている。
両社は契約条件を明らかにしなかったが、Microsoftは合意に基づきViewSonicから特許使用料を受け取る予定だ。
Microsoftは、Googleを特許侵害で追及するよりも端末メーカーに狙いを定め、AndroidおよびChrome OSに侵害されているとMicrosoftが主張する同社保有特許のライセンスをメーカー各社が取得するよう圧力をかけている。Microsoftは2010年、長年のパートナーであるHTCと契約を結んだ。さらにここ数カ月の間に、Wistronやオンキヨーなど比較的小規模な複数の端末メーカーとも契約を交わしている。
今回の契約について発表後、Microsoftのゼネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏は、さらに多くの契約がこれに続くとツイートした。
「2011年の秋、さらなる展開があると考えてもらっていい」と、Smith氏は書いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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