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孫泰蔵氏が描くアジア版スタートアップ・エコシステムの姿--CAVとの新企画も開始 - (page 2)

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 これらのプログラムが奏功すれば、海外スタートアップのアジア展開は活発になり、起業家の卵たちをふ化させることになるだろう。しかしスタートアップに失敗はつきもの。うまくいかなかった場合、事業そのものは終了させるとして、集まった起業家たちはどうするべきか。

 孫泰蔵氏はあくまで自身のアイデアベースと断りを入れつつ、「スタートアップを量産することで、たとえばスポーツでいうところのストーブリーグのような、失敗を経験した起業家のFAができるような場所ができるのではないか」と語る。

 運良く成功を収めたスタートアップが抱える問題といえば、急激な成長を支えるメンバーの確保だ。これを国内のさまざまな起業支援者などと協力し、起業家や開発者の集まる場を作ることができれば、経験豊富な人材の流通が生まれると同時に、スタートアップのセーフティーネットとして機能することになるかもしれない。

 Start Me Up!やGSIのようなプロジェクトで事業が量産され、経験を積んだ起業家、開発者がアジア圏で生み出されると同時に、失敗からのリカバリーを市場全体で支える仕組みができることで、はじめて真のエコシステムが見えてくる。これこそ、アジアのスタートアップを取り巻く環境に必要な機能ではないだろうか。

アジア全体でスタートアップのエコシステムを構築する

 プログラムの性質上、海外スタートアップが望むのは日本での展開、そしてアジア各国への効果的な拡大だ。東アジアのITサービスといえば、日本を筆頭に中国、韓国、台湾がその存在感を示している。一方で東南アジア方面はFacebookユーザー数で世界でも上位に入るインドやインドネシアがある。しかし現時点では経済的指標は相対的に低い。

 孫泰蔵氏は「立ち上げる法人は『○○ジャパン』だけでなく、『○○アジア』として(アジア展開に向けた法人を)設立することも考えている」とコメント。プログラムの展開をアジア全体でとらえているようだ。また中国市場についても「やはり事業展開にはやり方がある」と、自身の経験が役に立つと話した。

 成長著しいインドネシアなどの東南アジアも含めての事業展開、人材の流通などが実現すれば、シリコンバレーやヨーロッパに対抗した1つのスタートアップ生態系としてアジアの存在感を示すことができる。Start Me Up!自体は起業家育成にフォーカスしているが、同社だけでなく、最近立ち上がりが激しい国内、アジアのシードアクセラレーターの動向を考えると、アジアのスタートアップエコシステムは徐々にその姿を現しつつあるのではないだろうか。

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