グーグルは9月16日、実店舗の商品の価格や在庫を検索できる「Google ローカルショッピング」の提供を開始した。同日より日本のユーザーは順次利用可能となる。
Google ローカルショッピングは、検索した商品が、指定した地域のどの店舗で、いくらで売っているかを検索できるサービス。店舗ごとの商品在庫や店舗の営業時間も表示される。
スマートフォン向けのウェブサイトでも利用可能。スマートフォンの場合、検索結果に表示される店舗の電話番号にそのまま電話をかけたり、その店舗までの経路を調べたりすることもできる。
サービス開始時点では、ヨドバシカメラをはじめ、「無印良品」運営の良品計画、東急ハンズ、CD、DVD販売の「HMV」運営のローソンHMVエンタテイメント、書店「ブックファースト」運営の阪急リテールズ、西鉄ストアの計9社がグーグルに情報を提供。10月にもローソンが参画する予定。
グーグルでは2012年度中に約100社まで増やすとしているが、「精度を重要視している。急速に拡大したいが、密にやりとりして、クオリティを担保できればやっていくという形でパートナーを増やす」(グーグル プロダクト マネージャーの鈴木宏輔氏)という。
商品の価格や在庫情報は、商品検索サービスの「Google ショッピング」と同様、パートナー企業がグーグルの仕様にあわせたデータを用意する形。ただし、前述の品質上の観点から、現状はパートナー企業の商品情報だけをクロール対象にしている。
同日都内で開かれた会見では、ヨドバシカメラ取締役副社長の藤沢和則氏と良品計画WEB事業部長の奥谷孝司氏も出席。藤沢氏は今回グーグルに情報提供することになった理由について、「理由は2つある。店頭でスマートフォンを見て、ネット販売の価格と比較して帰ると言う方もいる。(Google)ローカルショッピングで『実際の店舗も安い』と分かってほしい。ネットのほうが実店舗より安いという“都市伝説”を崩していくのが1点目。2点目は在庫情報をリアルタイミングで公開しているので、(自社で運営する)yodobashi.comでは商品の取り置きをやっているので、ローカルショッピングから連携して利用してもらうことを狙う」とサービスに期待を寄せた。
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