Research in Motion(RIM)の第2四半期決算は、AppleとGoogleにシェアを奪われる状況に歯止めがかからず、利益が前年同期から50%以上減少した。
「BlackBerry」を製造するカナダのRIMは現地時間9月15日、2012会計年度第2四半期(2011年8月27日締め)の決算を発表した。純利益は、前年同期の7億9700万ドル(1株あたり1.46ドル)から3億2900万ドル(1株あたり63セント)に減少した。特別費目を除外した場合の純利益は4億1900万ドル(1株あたり80セント)だった。売り上げは前年同期比で9%減少し42億ドルとなった。
Thomson Reutersによると、アナリストらの予想平均では売り上げが44億7000万ドル、1株あたりの利益が88セントとなっていた。
業績の悪化はスマートフォン市場の大きな転換を象徴するもので、一時は支配的だったRIMの影響力は新たな陣営に移行しつつある。RIMは1年もの間、新製品を出していなかった。また、既存の法人契約や海外市場で維持されていた需要に大きく依存することで、北米での落ち込みを相殺していた。こうした不確実性が要因となって、同社の株は過去数カ月で60%近く下落した。
Canaccord GenuityのアナリストであるMike Walkley氏は、「われわれの調査によると、200ドルの『Android』搭載端末がシェアを奪っていることは間違いなく、旧式のBlackBerry製品は急速に存在感を失っている」と述べた。
不振の原因は他にもある。「BlackBerry PlayBook」タブレットだ。RIMはこの製品に相当なリソースを投じたが、完全な失敗に終わったように見える。同社によると、第2四半期のタブレット出荷台数は20万台だったという。これは、すでに下方修正されていた49万台という予想の半分にも満たない。
ただしこの数字は、流通業者や小売パートナーに出荷されたPlayBookの台数を示しているにすぎず、消費者が実際に購入した台数を正確に反映しているわけではない。RIMは、セルスルー率と呼ばれるこの数字を明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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