「Slingbox PRO-HD」は、自宅のテレビを別の部屋や旅行先で見られる、いわゆるロケーションフリー製品だ。チューナ機器からの映像をネットワークで送信することにより、PCやスマートフォンで、高画質での番組視聴が可能になるという製品だ。
場所にとらわれずに好きな場所でテレビが視聴できるという基本コンセプトは、以前紹介した「VULKANO FLOW(ボルカノ フロー)」と非常によく似ている。本体が受信したチューナの信号をネットワークで伝送するという仕組みも同一で、iOS、Androidなど多彩なクライアントが用意されている点もよく似ている。直接の競合製品と言っていいだろう。
一方で、使い勝手の面では細かな違いがいくつも見られる。中でも、チャンネルなどを遠隔操作するためのリモコンを、基本的に手動で設定するVULKANO FLOWに対し、本製品は日本国内で販売されているHDDレコーダやテレビチューナなど多数のメーカーのリモコン設定がプリセットされている。これは大きなアドバンテージだ。
ネットワークへの接続方法については、「VULKANO FLOW」は無線、有線両方に対応しているのが、本製品は有線のみとなっている。また、PCでの視聴の際、VULKANO FLOWは専用のユーティリティをインストールする必要があるのに対し、本製品はブラウザのアドオンを組み込む形になる。それぞれメリットになる場合もあればデメリットにもなる場合もあるだけに、のちほど詳しく見ていこう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来