Microsoftファンは、Microsoftが「Kinect」センサーをどのようにして、いつ「Windows 8」に統合するのか、またしないのか、強い関心を寄せている。これについてはまだ明らかになっていないが、Microsoftとそのコミュニティは、OS以外のものへのKinect統合についてアイディアを膨らませているようだ。
以前このブログで、MicrosoftがKinectと「Xbox」をヘルスケア業界で利用できるよう取り組んでいることについて紹介した。それ以外にも、Microsoftは2010年秋、Kinectを自社のユニファイドコミュニケーションアプリケーションやサービスと接続する計画を明らかにしている。
だが、それで終わりではない。Kinectのジェスチャー認識機能を「Dynamics GP ERP」のような業務アプリケーションに統合するというのはどうだろうか? 信じられないかもしれないが、実際にこのようなシナリオの模索をはじめた人がいる。
Microsoft Dynamics GPのMost Valuable Professional(MVP)であるJivtesh Singh氏は米国時間8月24日、業務アプリでのKinect統合における自身の取り組みをブログで紹介している。以下はSingh氏のブログからの引用となる。
2011年に入ってすぐ、(「Dynamics GP 2010 R2」で利用できる)「Business Analyzer」を知った。Business Analyzerでは、KPI(key performance indicators)、チャート、グラフをユーザーの個人用ダッシュボードに追加できる。であれば、ジェスチャーでBusiness Analyzerをナビゲーションできたらどうかと考えた。これはよい組み合わせに思えたし、会議で使えそうだと思った。
「Kinect SDK」と「Kinect ToolBox」は優れたツールだ。この2つを使って、4種類のジェスチャーを追跡し、Business Analyzerにコマンドを送ってレポートをナビゲーションすることができた。
(注意:これまでのところ、MicrosoftがリリースしたKinect SDKはホビィストや非商用アプリケーション向けのベータ版となっている。Microsoftは、同SDKの商用版リリースに向けた準備を進めていると述べているが、提供時期については明言していない。)
Singh氏がデモで紹介したジェスチャーは、以下の4種類となる。
私が普段PCで行う作業の中には、ジェスチャーナビゲーションで改善できるようなものはほとんどないように思う。だが、Singh氏がブログ記事で指摘しているように、レポートのナビゲーションは激しい痛みを生んでおり、このようなシナリオに至ったようだ。
アップデート:読者のJohan Broberg氏(@pontemonti)が、2011年の「Converge」カンファレンスでMicrosoftも、Kinectを使った製造向けの工場現場アプリケーションを披露したことを教えてくれた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」