Mozillaは、ユーザーの許可を得ずにアドオンを「Firefox」にインストールするプログラムからユーザーを守るため、対策を講じ始めた。セキュリティ面での懸念や、Firefoxユーザーがインストールされるアドオンを完全にコントロールできるようにしたいことなどが、その理由だという。
現在ナイトリービルドの段階で今週前半に「Aurora」開発者向けビルドへ移行予定のFirefox 8にて、2つの新しい機能が登場する。1つめの機能は、ほかのプログラムによってFirefoxに追加されたアドオンを自動的に無効にする。アドオンがインストールされた後でFirefoxを起動すると、そのアドオンを有効にするか無視するかをユーザーに尋ねる通知ウィンドウが表示される。
2つめの機能は、Firefox 8へのアップグレード後に初めてFirefoxが実行されるときに作動する。ユーザーのアドオンを全て点検し、それらをユーザーがインストールしたものと、サードパーティーのプログラムがインストールしたものの2つに分類する。ユーザーがインストールしたアドオンで使用中のものは全てその状態が維持されるが、サードパーティーの全てのアドオンは無効にされ、ユーザーが自分の意思で有効にしない限り作動しない。不要な無効化を防ぐさらなる対策として、同機能はユーザーが無効化を希望するアドオンの確認リストも提供する。
Mozillaはこれらの機能を発表するブログ投稿の中で、1日につき150万件のアドオンがダウンロードされていると述べ、アドオンは新たな機能を追加する一方でブラウザのパフォーマンスを低下させていると指摘した。MicrosoftがInternet Explorer 6以降のバージョンにユーザーを移行させるための対策を講じているように、Mozillaもユーザーにインストールされたアドオンについて考えてもらい、使っていないアドオンを無効化またはアンインストールしてもらうことに関心があるようだ。
開発作業が計画通りに進むと仮定すると、Firefox 8は9月27日頃、最も多くのユーザーが利用する安定版に到達するはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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