HTCが、モバイルおよびウェブアプリケーション向けにクラウドベースのプラットフォームを開発するDashwireを買収した。Dashwireは、2006年に創設されたシアトルを拠点とする企業である。
HTCのエンジニアリングおよびオペレーション担当プレジデントを務めるFred Liu氏は声明で、DashwireがHTCにどれほど適しているかについて次のように簡単に説明した。
クラウドサービスは、われわれの顧客に接続されたサービスを提供するという約束を果たすための鍵を握る。人々は、どこにいてもどの端末を使用していても、自分のすべての重要なコンテンツにアクセスしたいと考えている。Dashwireの最先端の同期サービスと深いモバイルクラウドエクスペリエンスにより、これらのサービスをより強力に提供することが可能になる。
実際の計画としては、HTCはDashwireのクラウド設定および同期ソリューションを、携帯端末、そしてオンラインポータル「HTC Sense」における提供範囲とサービスの拡大に活用する予定である。同プラットフォームは現在、スマートフォンでは「Android」「Symbian」「BlackBerry」「Windows Mobile」を、デスクトップでは「Windows」および「Mac」をサポートしている。
また、Boy Genius Reportは、HTCが実際により大きな関心を抱いているのは、Dashwireの特許ポートフォリオであると述べている。特許が現在、どれだけ人気が高く重視されているかを考えれば、その方が理にかなっていると思われる。
買収条件は公表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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