ウェブ大手のGoogleは、地域の日々のお買い得クーポンを販売するという成長中の同社事業を強化するために、新興企業を買収した。
同社が買収したのは、2010年5月に創設された新興企業The Dealmapである。The Dealmapは、地域市場における日々のお買い得情報を収集して提供している。買収条件は公表されていない。
Googleは声明で、「The Dealmapのチームの業績には感心しており、彼らをGoogleに迎えることをとても喜んでいる」と述べた。「われわれのコマース事業が初期段階で成功を収めていることを非常にうれしく思っており、The Dealmapのチームは、消費者や販売者向けにさらに優れた商品やサービスを構築するために、われわれの力になってくれると考えている」(Google声明)
The Dealmapのモバイル、ウェブ、ソーシャル、および電子メールサービスには200万人以上のユーザーがいる。これらのユーザーによって同社のアプリケーションは、100万回以上も「iPhone」や「Android」搭載端末にダウンロードされている。
Googleは、The Dealmapを同社のコマースチームに加え、The Dealmapの従業員をカリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleの施設に配置する計画である。今回の買収により、地域において日々のクーポンを提供するという市場に参入し、同市場で現在トップにあるGrouponに対抗する、というGoogleの取り組みが強化されるはずだ。
Googleは2010年冬、60億ドルもの金額を提示してGrouponの買収を試みたが、拒否された。Googleは方向転換を図って2011年春、ポートランドで独自のクーポン提供サービス「Google Offers」を開始した。同サービスはその後、ニューヨークやサンフランシスコ湾岸地域へと拡大されている。Google Offersのサイトには、同サービスがまもなく、テキサス州オースティン、ボストン、デンバー、シアトル、ワシントンD.C.で提供開始予定であると記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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