「Google+」のプロフィール名の制約を巡って多くの人々が困惑しているが、Googleは、論争を巻き起こしているポリシーを微調整することで応じた。
Google+の製品担当バイスプレジデントを務めるBradley Horowitz氏は、米国時間7月25日夜に公開されたGoogle+投稿において、ユーザーによるGoogle+の名前ポリシー違反の多くは、「悪意はなく不注意によるものだった」ことを認め、これらの人々にとって今回のプロセスは「不快で残念な」ものであるかもしれないと述べた。
Google+は、わずか数週間で2000万人の会員を獲得したが、同時にその多くが、プロフィールにニックネームやハンドルネームではなく本名を使用しなければならないという同サイトの条件について不満を明らかにしている。また多くのユーザーが、そのポリシー違反に関連して自分のアカウントが自動的に停止される事態に遭遇した。
Googleは、25日に公開された名前ポリシーに関する別の投稿に寄せられたユーザーからのフィードバックに目を通したと、Horowitz氏は述べた。Googleのソーシャル担当シニアバイスプレジデントを務めるVic Gundotra氏は、技術ブロガーであるRobert Scoble氏との会話の中で、Googleはこのポリシーに関して失敗してしまった部分があることを認めたが、本名使用の条件を課した背景にある理由の説明を試みた。
フィードバックとポリシーそのものに対する対応として、Googleはこのプロセスに、次に示すいくつかの「改善点」を加えるとHorowitz氏は述べた。
まず、今後ポリシーに違反しているユーザーに対しては、プロフィールを自動的に停止するのではなく、警告を送信し、名前を変更する機会を与えることにする。Googleは、ユーザーがポリシーの条件に従って自分のプロフィール名を変更する方法を説明するウェブページを用意した。また同社は、プロフィール名の変更が必要なユーザーがとるべき次のステップと猶予期間について、適切に設定することを約束する。
2つめにGoogleは、後で面倒な問題が生じることのないプロフィールをユーザーが作成できるように、Google+の全般的な登録プロセスを改善するつもりである。
3つめに、ニックネームや旧姓など本名以外の名前をプロフィールに表示したいユーザーに対応するつもりである。実際のプロフィール名にはやはり本名を使用しなければならないが、次の2つの回避策が提供される予定である。
上述の2機能以外にもさらなる変更を加えるとHorowitz氏は約束した。Gundotra氏は、Scoble氏の25日の投稿で、Googleはハンドルネームを使用可能にする方法を検討中だが、その機能を提供できるようになるまでにはしばらく時間がかかるだろうと述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス