UPDATE Appleが米国時間7月19日に発表した第3四半期決算(6月25日締め)は、またしても予測を上回るものだった。売上高は過去最高を記録し、同社製品全般にわたって売り上げが予測を上回った。また同社は、「Mac OS X」の次期バージョンを20日にリリースすると正式に発表した。
第3四半期における利益は73億1000万ドル、1株あたり7.79ドルで、前年同期と比べて2倍以上となった。
同四半期の売上高は285億7000万ドルで、前年同期から82%近く増加し、またしてもAppleにとって過去最高を記録することになった。Thomson ReutersのFirst Callが実施した調査では、アナリストらの平均予測は売上高249億2000万ドル、1株あたり利益5.80ドルであったため、その予測を1株あたり1.99ドル上回ったことになる。
Appleの粗利益率は41.7%で、前年同期よりも1.6%増加した。
Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は声明で「売上高82%増、利益125%増という過去最高の四半期を達成でき、大変うれしく思う」と述べた。「現在、『iOS 5』と『iCloud』を今秋にユーザーに届けることに注力しており、楽しみにしている」(Jobs氏)
決算発表後の電話会議においてAppleは、6月に披露されたiOS 5について公開日を明らかにするには時期尚早と述べた。iCloudについては、今秋の公開となると述べたが、公開日についてはやはり明らかにしなかった。
同社が同四半期に販売した「iPhone」は2034万台で、Fortuneが集計したアナリスト平均予測の1690万台を大きく上回り、前年同期比142%増を達成した。2011年第2四半期のiPhone販売台数1865万台からも増加している。電話会議の質疑応答でAppleの最高執行責任者(COO)Tim Cook氏は、中国、ラテンアメリカ、中東などの新興市場への拡大が大きく寄与していると述べた。
同四半期は、Appleの「iPad 2」が発売されてから初めて、3カ月という期間があった四半期だった。同四半期のiPad販売台数は925万台であった。iPad 2は2011年3月上旬に発売されたため、Appleの第2四半期におけるiPad 2の販売期間はわずか2週間であり、iPadの販売台数は469万台であった。電話会議でCook氏は、多くのiPadモデルに対する需要と供給のバランスが特定の市場においてとれるようになったと述べた。ただし、どの市場かは明言していない。
「Mac」については、第3四半期の販売台数は395万台であったとAppleは述べた。最高記録を達成した前年同期のMac販売台数347万台から少し増加している。販売台数にあまり増加が見られなかったことについて、iPadとMac事業との間にある種の共食い現象があったようだとCook氏は述べた。
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