Microsoftが米ロサンゼルスで7月10日から開催中の「Worldwide Partner Conference(WPC)」、実質的な初日といえる7月11日の基調講演では、製品関連のニュースはほとんどなかった。だが、会場に詰め掛けた約1万2000人のパートナーを相手に、Microsoftは多数の数字を披露した。
以下に、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏、WindowsおよびWindows Live担当最高財務責任者(CFO)のTami Reller氏、パートナーグループ担当コーポレートバイスプレジデントJon Roskill氏が明らかにした数字をまとめる。
400,000,000本:「Windows 7」の現在までのライセンス販売実績
100,000,000本:「Office 2010」の現在までのライセンス販売実績
50,000社:この2週間で「Office 365」の評価版を利用した(トライアルプログラム経由)企業の数
41,000社:自社をクラウドパートナーと名乗るMicrosoftパートナー企業の数
76%:Windowsをバンドルして出荷されるサーバの比率
62日:Microsoft公式の「Windows 8」に関する3回目の情報公開が行われる「Build/Windows」カンファレンスまでの日数
36回:Reller氏が基調講演中に“Windows 8”と言及した数(Windows 8に関する新しい情報の公開はなし)
8.7ドル:Microsoftが1ドルを売り上げるのにパートナー企業各社が売り上げる金額の合計
2回:MicrosoftがWindows 8について公式にアップデートした数(1度目は2011年1月の「CES 2011」、2度目は6月の「D8」(AllThingsD)と「Computex」だ)
11日の基調講演でわたしがキーワードと感じたのは、「Transition(移行、変遷)」という言葉だ。Microsoftはパートナー企業に対し、クラウドへの移行を急がせようとしているように見える。Microsoft社内でも、「Bing」「Xbox」などの技術はこれまでコンシューマーだけをターゲットとした技術とみてきたが、企業でどのように活用できるかを考えるよう移行を進めている。また、パートナー企業が、Windows 7市場を崩すことなくWindows 7からWindows 8に移行するのを支援する方法も模索している。
Windows 8が高い関心を得ているにも関わらず、Microsoftの幹部はパートナー企業に対し、現行版のWindowsの製品生命が続いていることを強調している。これは、Windows 7のローンチ前に「Windows Vista」で行ったのと同じことだ。Microsoftはパートナー企業に対し、いまWindows 7、「Internet Explorer 7(IE 7)」、Office 2010を販売し、後にWindows 8、「Internet Explorer 10(IE 10)」「Office 15」にスムーズに移行を進める、という図を描いている。WindowsとOfficeは新旧の製品サイクルの間にある。この期間は難しいが、これが現状なのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス