マイクロソフト、中国のバイドゥと検索で提携--海外報道

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年07月05日 08時23分

 Googleは中国のオンライン検索市場から撤退したが、同社最大のライバルであるMicrosoftとBaidu(バイドゥ)の2社は、人口の多い中国において協力する契約を締結した。

 具体的には、中国の検索エンジンであるバイドゥにおける英語のクエリに対し、Microsoftが検索結果を提供する予定だ、と両社の関係者らは現地時間7月4日、The New York TimesDow Jonesに対して述べた。

 バイドゥ関係者はThe New York Timesに対し、「この国では、より多くの人が英語の用語を検索するようになっている(中略)しかし、バイドゥはこれに対して十分なサービスを提供できていない。そこで今回の提携が、われわれの解決策である」と述べた。

 バイドゥは中国最大の検索エンジンで、第2位はGoogleである。米Yahooと検索事業で提携しているMicrosoftは、検索市場におけるシェア拡大に向けて取り組みを強化している。Googleにとっては、検索事業は大きな収益源である。同社は、ユーザーらの検索語に基づく広告を販売しているためだ。

 今回のような検索提携は、同業界に他にも存在する。Ask JeevesはGoogleの検索結果を利用しており、YahooはMicrosoftの「Bing」検索結果を利用している。通常は、検索語を提供する側が、その結果得られる広告収入の一部を徴収する。

 Googleは1年半前、検閲などの問題に対する懸念を表明して、同社の中国向けウェブサイトを閉鎖した。

 Microsoftは、Googleの見解を支持することなく、その数年前に確立した同社のポリシーを貫いた。MicrosoftのBrad Smith氏は、「世界中にサービスを提供する方がそうしないよりも、われわれにとってよいと確信している」と、同社が2006年に検閲で批判を受けた後に述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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