Microsoftは米国時間6月29日、次期ブラウザ「Internet Explorer 10」(IE10)のプラットフォームプレビュー第2版をリリースした。プラットフォームプレビューとは、IE10で動作するウェブサイトを設計する開発者らを支援するツールである。
Microsoftは、プラットフォームプレビューを12週間おきにアップデートする計画である。今回の新しいプラットフォームプレビューの主要な機能は、HTML5サポートの改善、パフォーマンスの向上、セキュリティの強化などである。プラットフォームプレビューを短い周期でリリースすることにより、IE10のベータ版リリースに向けて、開発者らからのフィードバックを早期に取得し、変更点を開発プロセスに取り入れることを目的としている。
またMicrosoftは、プラットフォームプレビューによって、HTML5仕様に対する同社の実装方法の妥当性を論証したいと考えている。
Internet Explorer担当シニアディレクターを務めるRyan Gavin氏は、「HTML5をブラウザでサポートすることと、正しくサポートすることには大きな違いがある」と述べた。
Microsoftは、「How Stuff Works」というデモを作成し、同じ規格をサポートしていても、ブラウザによってページの表示方法が異なることを指摘した。IE10のプラットフォームプレビューでは、サイトの色が鮮やかに表示される。「Firefox 5」では色は抑えられ、「Chrome 13」では白黒で表示される。
「これは大きな問題だ」とGavin氏は述べ、Microsoftは、HTML5 Canvas APIおよびCSS3グラデーションを実装することにより、より優れた結果を得ていると主張した。
新しいプラットフォームプレビューでは、ハードウェアアクセラレーションも改良されており、PCのGPUをさらに効率的に活用する。これによってウェブ開発者らには、リッチな対話型のサイトを作成するためのより優れたツールが与えられるはずである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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