Oracleが好調な2011会計年度第4四半期(3-5月期)決算を発表した。データベースとアプリケーションの売り上げが急増しているが、ハードウェアシステムの売り上げは予想よりもやや低調だった。
Oracleの発表によると、第4四半期の利益は32億ドル(1株あたり62セント)、売り上げは前年同期比13%増の108億ドルだったという。非GAAPベースの利益は1株あたり75セントだった。ウォール街の予想では、利益は1株あたり71セント、売り上げは107億5000万ドルとなっていた。
ハードウェアの売り上げは予想を下回ったが、Oracleの事業の中核をなすソフトウェアの売り上げは好調だった。第4四半期の新規ソフトウェアライセンスの売り上げは前年同期比19%増の37億ドル、ソフトウェアの更新および製品サポートの売り上げは前年同期比15%増の40億ドルだった。一方、ハードウェアシステムの売り上げは前年同期比6%減の12億ドルだった。第4四半期のハードウェアの売り上げについては、Barclays CapitalのアナリストであるIsrael Hernandez氏が12億9000万ドル、Collins Stewart Hawkpointのアナリストが13億5000万ドルと予想していた。
Oracleの社長兼最高財務責任者(CFO)であるSafra Catz氏は、本業での成長を盛んにアピールした。ソフトウェア企業である同社が、これまでライバル企業を次々と買収して成長してきたことを考慮すると注目すべき点だという。Catz氏は次のように述べている。
「第4四半期には、買収にほとんど助けられることなく、新規ソフトウェアライセンスの増加率が19%に達した。本業でのこの好調な伸びと、経営効率の継続的な改善により、第4四半期に営業利益率48%を実現することが可能になった」
Oracleの社長Mark Hurd氏は、これまでに世界各国で1000台を超える「Exadata」ならびに「Exalogic」システムが設置されたと述べている。2012会計年度の目標は、この数字を3倍にすることだという。
Oracleの発表によると、2011会計年度通期の利益は85億ドル(1株あたり1.67ドル)、売り上げは前年比33%増の356億ドルとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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