Googleが、デジタルビデオレコーダー(DVR)およびホームシアターパソコン(HTPC)向けのソフトウェア開発を手がけるSageTVを買収した。SageTVが米国時間6月18日に明らかにしたもので、買収金額は公表されていない。
SageTVは2002年からソフトウェア開発を行っている。同社のプラットフォームは、地上波放送、ケーブルテレビ、および衛星放送に対応しており、生のテレビ番組をシーズン全話分でも録画できる。また、プレイスシフト視聴にも対応しているため、PCやMacで見始めた番組を、途中からモバイル機器上や車内などに場所を移して視聴することが可能だ。
SageTVの買収によってGoogleが何を計画しているかについては、さまざまな憶測が流れているが、1つの可能性は、SageTVのサービスを「Google TV」に統合することだ。2010年にサービスを開始したGoogle TVプラットフォームでは、テレビ番組の検索機能のほか、NetflixやPandora Mediaなどのストリーミングサービスを提供している。とはいえ、SageTVがGoogle TVに統合されるとの予測を誰もが信じているわけではない。
「ネイティブのDVR機能をGoogle TVに追加するために、GoogleがSageTVを買収したというのはありえない話だと思う」と、かつてSageTVと直接競合するサービスを提供し、現在は「テレビ検索」サービスを主力にしているSnapStreamの創設者、Rakesh Agrawal氏はブログ投稿の中で述べている。「というのもGoogleはすでに、ユーザーの手持ちのDVRに関して、番組ガイドやチャンネル変更、さらには自動録画までも管理しているからだ」
SageTVは買収発表の声明で自社の今後については詳しく明かさず、買収によって「(当社の)アイデアが多種多様な製品、プラットフォーム、およびサービスを通じ、世界中のさらに多くのユーザーに届くようになる」と述べるにとどまっている。
買収についてGoogleにコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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