WebGLによって多くのセキュリティリスクが生じるというMicrosoftの懸念に、Mozilla Foundationが反論した。Mozillaは、Microsoftも「Silverlight」の3Dインターフェース技術で同じリスクを受け入れている、との見解を示した。
WebGLは、Khronos Groupの新しい標準規格で、ハードウェアアクセラレーションに対応した3Dグラフィックスをウェブサイトで使用できるようにするもの。「Android」デバイスや「iOS」デバイスでもみられるOpenGL ES 2.0標準が使用される。WebGLは現在、Mozillaの「Firefox」とGoogleの「Google Chrome」に組み込まれている。
MicrosoftはWebGLについて、新しく低レベルのインターフェースが、ダウンロードされたコードにさらされるため、その安全性を懸念している。同社は、「WebGLは修正が困難な脆弱性を持ち続ける可能性が高いとわれわれは考える。現在の形のWebGLは、セキュリティの観点においてMicrosoftが採用できる技術ではない」と述べている。
これに対し、Mozillaの技術戦略担当バイスプレジデントであるMike Shaver氏は、Microsoftの新しい「Silverlight 5」プラグインが「Mac OS X」までに対応するクロスプラットフォーム設計でありながらうまくいっていることを指摘した。Silverlightの内部では、Mac OS Xの場合、OpenGLが使用される。「Silverlight 3Dにラッピングされる低レベルのDirect3D APIに適用されている堅牢化が何であれ、それをMicrosoftのWebGL実装にも適用できると思う。SilverlightがMacにも対応しており、こうした機能がOpenGLにマッピングされているはずだということから、このことには確信を持っている」(Shaver氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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