[ブックレビュー]どうしてiPhoneは普及した?--「これからスマートフォンが起こすこと。」

東洋経済新報社
詳細:単行本(ソフトカバー) / 222ページ / 東洋経済新報社 / 価格:1575円 / 著者:本田 雅一 / 外形寸法 (H×W×D):18.6cm × 13.0cm × 2.0cm / 重量:0.3 kg
内容:本書は、iPhoneがなぜここまで普及してきているのか、その理由を考察するとともに、普及に至るまでの足跡をたどる。また、最近台頭してきたAndroid端末にも注目し、今後の流れを予測する。
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 スマートフォンをすでに持っている、あるいはスマートフォンに買い換えようとしている人が、一部の新し物好きだった時代はすでに終わりを迎えた。スマートフォンによってもたらされた携帯電話をめぐる変化のうねりを感じている人も多いだろう。本書では、そのうねりとは何なのかが明らかにされている。

 本書は、iPhoneがなぜここまで普及してきているのか、その理由を考察するとともに、普及に至るまでの足跡をたどる。また、最近台頭してきたAndroid端末にも注目し、今後の流れを予測する。さらに、スマートフォンの増加によって通信環境の悪化が懸念される3Gを補完するもの、またこれに代わるものとして躍進中のWiMAXをはじめとする通信専用のサービスにも触れている。

 スマートフォンが一般的になった原因は、なにもハードウェアの進化だけではない。TwitterなどのソーシャルメディアやEvernoteのようなクラウドサービスなど、スマートフォンによって劇的に使い勝手が向上したソフトの面からも考察することで、変わりつつある世界の全体像がつかめてくる。

 著者は、携帯電話とスマートフォンを取り巻く環境が今いったいどうなっているのか、そして今後どうなっていくのかを冷静かつ鋭く分析している。しかし、なぜこのようなまとめと分析が必要なのか。それは、「おわりに」で述べられているが今後のビジネスチャンスを見極めるためだ。そのために、状況の把握がいかに重要か本書を読むとよく分かる。

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