4月は学生から社会人になったり、転属したり、とにかく3月とは違う新しい自分になりたくて、何かを始めた人は多いはずだ。5月になろうとする今、始めたことは続いているだろうか。それが本当に「続けたいことなのに続かない」のであれば、ちょっとしたコツを覚えれば続けられるかもしれない。
続けたいことが何であれ、大抵の場合は続けることで自身に何らかの良い変化をもたらすことだから「続けたい」と思うものだ。しかし、英語の勉強や掃除、早起き、ジョギングなど、自分にとって良さそうなことであっても、どうしても「面倒だ」という思いがついてまわる。最初から好きなことなら、工夫などしなくても続くのだが、苦手なことや今までできなかったことを続けるのは大変だ。
本書では、「続けられる」ようになるための方法が、心理学に基づいて50以上述べられている。読んでみると単純に50個というわけではないことが分かる。ピンときた方法を1つずつやってみるのも良いし、いくつかの方法を組み合わせると効果的な場合もありそうだ。面白いのは、「常にポジティブ」な考え方で習慣づけるというわけではなく、時には苦しんでいる自分を利用したり、自分の欲を利用したり、自分を客観的に見つめる必要もある、ということを突きつけているところだ。
自分で自分の心を知るのは時には勇気がいる。しかし、ネガティブな自分だったとしても、それをさまざまな角度から見て「続けられる人になるためには、こういう風にするといいよ」とやさしく教えてくれるのが本書だ。きっと突破口が見つかるだろう。
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