紙は意外と重い。ハードカバーの本を2冊もカバンに入れたら、それだけでずっしりくる。そして紙はかさばる。積み重ねてしまった書類の山、本棚に入りきらない本。これらをどうにかしたいが、どこから手を付ければ良いのか途方に暮れている。そんな人は本書で問題が解決するかもしれない。
紙をなくすための方法は「デジタル化」だ。重い荷物を持ち歩かなくても何冊もの本を持ち歩けるほか、書類を置いておくためだけのデッドスペースがいらなくなるのは、とにかく助かる。本書は、薄くて軽い中に知りたい情報がカラーでコンパクトにまとまっている。
また、必要な道具やソフトウェアも網羅的に紹介されているうえ、特に筆者が使用しているものについては、設定や手順などが詳しく解説されている。用途に応じたスキャン設定でPDFファイルを作成すれば、無駄に高解像度で取り込みファイルサイズばかりが大きくなるといった、非効率的なことが避けられる。
さらに、紙のデジタル化とクラウドサービスの活用を実践している「プロ」のインタビューも載っているので、自分にあった使い方のヒントが得られるだろう。書類や書籍をこれからデジタル化したい人や、すでにデジタル化に取り組んではいるが、今ひとつ、ファイルの可読性が低くて悩んでいる人にも参考になる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」