「モチベーションが上がらない」とため息をついて、何も進まないまま時間だけが過ぎていく。やることはたくさんあるのに、どうにも手がつけられない。そんなことが日常茶飯事だと、あまりにも自分の人生がもったいないような気がしてくる。そこで、やることを「ちゃんとやれる」ように、必要なときにモチベーションを高める方法を知っておきたい。
本書では、役職につくことや多額の年収を得るといった物理的なことを動機付けにするのではなく、自分自身の向上心や探求心を満たすことを、モチベーションを高めるための動機付けにすることを勧めている。なぜなら、物理的な目標はそれを手にしたら終わりで、次の目標を見つけにくいという根本的な問題があるからだ。
また、「他人と比べた自分」や「他人のものさしで計る自分」ではなく、あくまでも自分の中の基準を目標にすることで、その目標を達成したときに次なる目標が生まれてくるのだという。自分の中の動機を見つける方法については、著者の実体験を基に、多くの例について説明されている。
貴重な体験をしている著者の話と構えることはない。その本質は、どの人にもあてはまることであり、読みながら「自分にも似たようなことがあったな」と思い浮かべることができるだろう。それを逃さないようにしたい。
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