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グーグルのE・シュミット氏の率直な発言--D9カンファレンスを振り返る

Greg Sandoval (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年06月06日 07時30分
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 Eric Schmidt氏は米国時間5月31日夜、華麗なパフォーマンスをしてみせた。

Google会長のEric Schmidt氏。2009年撮影。 Google会長のEric Schmidt氏。2009年撮影。
提供:Greg Sandoval/CNET

 AppleがSteve Jobs氏と「iCloud」で見出しを独占した日に、Googleの会長であるSchmidt氏は、Googleと自分自身について、大ニュースになるような意外な新事実をマスコミに明らかにすることで注目をさらった。

 Schmidt氏はD: All Things Digital(D9)カンファレンスで、AllthingsDのKara Swisher氏とWalt Mossberg氏に対し、自身のソーシャルネットワーク戦略策定の失敗について、「最高経営責任者(CEO)というのは責任を取るべきものだ。わたしは失敗した」と語っている。

 どうやら、公の場でのEric Schmidt氏には、2つの顔があるらしい。その1つは、ユーザーの個人データを自由に蓄積できるGoogleの力について、事前の用意なしに発言し、周囲をびくびくさせるというものだ。会社の方針と違うことを言ってしまうのもこちらの顔である。同氏はロンドンで5月、著作権保護のために策定された法案が成立しても、Googleはそれに反対すると述べたが、この発言は会社の方針と違っていたようだ。Googleはこの発言から素早く身をかわすことができなかった。

 Schmidt氏のもう1つの顔は、5月31日夜に見せたものだ。

 米CNETのRafe Needleman記者などのレポートによれば、Schmidt氏はSwisher氏とMossberg氏から厳しい質問を受けながらも、多くの問題に素早く対応したという。質問に素早く率直な答えを返したが、それは必ずしもGoogleを良く見せようというものではなかった。一般的なCEOが、公の場で自らを批判したり、自社の内幕を暴露したりすることはあまりない。そのため、Schmidt氏の発言は大きな話題となり、同氏の名前は、6月1日の朝にはTwitterの人気トピックの1つになった。

 以下では、Schmidt氏が5月31日に語った内容の一部を紹介する。

  • GoogleはFacebookと提携しようとしたが、Facebookは提案を断った。Schmidt氏は、提携を十分に強く求めなかったのが失敗だったと語った。
  • Schmidt氏は、現在のインターネットには支配的な企業が4社あると述べた。Google、Facebook、Amazon、Appleだ。PayPalとTwitterがこの4社に続くとしたが、Microsoftは含めなかった。
  • Googleは顔認識技術を開発したが、悪意ある国の政府によって使われることを憂慮して、実用化を控えた。
  • Googleは政府による厳しい調査が続くことを予測している、とSchmidt氏は述べた。

 Schmidt氏を自身の失態に対して率直な人物であると評価すれば、批評家はおそらく、「Street View」のデータ収集でGoogleが直面した問題や、膨大な数の書籍をスキャンしようとして費用のかかる法廷論争に突入したことにも、Schmidt氏は言及できたはずだと言うだろう。

 しかし少なくとも、D9カンファレンスでのSchmidt氏のインタビューは、同氏が時にはGoogleにとって効果的な広報担当者になり得ることを証明するものだった。Schmidt氏は、Googleの望む方向に会話の流れを持って行く名人だ。われわれには、CEOのLarry Page氏がいつかこの役割を引き受けて自ら脚光を浴びることになるのかと、疑問に思うことしかできない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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