Intel幹部陣によると、同社はタブレットからヒントを得た薄型設計のノートPCをメインストリームにしていくという。Intelは台湾で開催の展示会COMPUTEXで現地時間5月31日、この新しい構想を披露する。
IntelのエグゼクティブバイスプレジデントであるSean Maloney氏は声明で、その「ウルトラブック」は、ノートPCの性能と「タブレットのような特徴」を、「薄型、軽量で優雅なデザイン」の中に融合したものだと述べた。新たにIntel Chinaの会長に指名されたMaloney氏は、31日にCOMPUTEXで講演を行っている。
IntelがPCメーカー向けのガイドラインとして提唱しているウルトラブック設計の特性は魅力的なものだ。ウルトラブックとして認められるためには、本体の厚さが20mm(約0.8インチ)以下でなければならない。20mmが上限だが、そのガイドラインを凌駕する設計がCOMPUTEXで既に登場している。COMPUTEXで披露されたASUSTeK Computerの「UX21」ウルトラブックは、最も厚い部分でも17mmだ。
UX21のようなノートPCは重さが2ポンド(約907g)を少し上回る程度なので、タブレットに匹敵する携帯性が実現する。また、インスタントレジューム機能を搭載しているため、タブレットと同様に応答性も非常に優れている。
さらにコストも抑えられており、価格は1000ドル未満を目指している。Intelによると、これらのチップをベースとするシステムは2011年冬のホリデーショッピングシーズンに発売される予定だという。
IntelのマーケティングチーフであるTom Kilroy氏は米CNETに対し、「現在の超薄型デバイスの多くは非常に高価だ。もっとメインストリームの価格にする必要がある」と述べた。「量が増えていくにしたがって、例えば2012年末までに、その量の最大40%がこのウルトラブックのカテゴリに含まれるようになるだろう」(Kilroy氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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