NECは5月27日、「事業継続」および「エネルギー対策」に短期間で対応するための新ソリューションの販売を開始した。「UNIVERGEシンクライアント在宅勤務ソリューション」「バックアップ・UPS導入パック」「モニタリングシステムスタートパック」の3製品となる。
UNIVERGEシンクライアント 在宅勤務ソリューションは、災害による出社制限時や輪番休日時などでも、自宅からオフィス同様の業務をセキュリティが確保された環境で実行できるもの。シンクライアントシステム「Virtual PC Center」と小型シンクライアント端末「US300C」20台、および企業内ネットワークに安全に接続できるリモートアクセス環境のためのVPN装置をセットにして提供する。シンクライアント端末には無線LANを搭載しており、自宅に無線LANが導入されていれば、容易に企業内ネットワークにアクセスし業務を継続することが可能だという。また、あらかじめ検証された構成であるため、製品が届いてから利用可能となるまでに通常数カ月かかる導入期間を最短1カ月に短縮できるとしている。
価格は650万円より(税別、構築作業費は別)。
バックアップ・UPS導入パックは、災害や不測の停電に備え、サーバに格納されたデータを守るために必要なハードウェアとソフトウェアをパックにした製品。データ保護のためのバックアップ装置とバックアップ媒体、無停電電源装置(UPS)、および安全かつ容易な運用を行うためのソフトウェアを同梱して提供する。同製品は、個別に購入する場合と比較し、約50%の低価格化を実現しているという。また、同製品とともに、NECフィールディングが提供するバックアップ媒体を安全に保管する「媒体保管サービス」および「媒体運送サービス」を利用することで、大規模災害などが発生した場合でもデータの安全な保護が可能になるとしている。
価格は、内蔵RDX、RDXカートリッジ1巻、UPS(500VA)、PowerChute Business Edition Basicがセットの「RDX/UPSパック」が8万500円。DAT72カートリッジ5巻、UPS(500VA)、CA ARCserve Backup r15 for Windows、PowerChute Business Edition Basicがセットの「DAT72/UPSパック」が13万8600円。内蔵LTO、LTO2カートリッジ5巻、UPS(750VA)、CA ARCserve Backup r15 for Windows、ESMPRO/UPS Managerがセットの「LTO2/UPSパック」が29万7500円となる(価格はいずれも税別)。
モニタリングシステムスタートパックは、データセンターやマシンルームの節電対策の基本となる電力の「見える化」を実現するパック製品。ICT機器や空調機などの付帯設備の電力量をリアルタイムに把握するための計測機器(5カ所分)と、その結果を分かりやすく表示するためのソフトウェアを提供する。個別に購入する場合と比較して、製品が届いてから利用可能となるまでに通常2カ月ほどかかる導入期間を最短1カ月に短縮するとともに、30%の低価格化を実現したとしている。
価格は120万円より(税別、工事など諸経費は別)。
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