Microsoftがクラウドストレージサービス「Windows Live SkyDrive」の大規模な刷新に着手しているという。WinRumors.comが報じている。
WinRumors.comによると、SkyDriveの新バージョンは、「イメージビューアのHTML5版など新しいインターフェースを持ち、アップロードされたドキュメントとファイルを閲覧するインターフェースも一新する」という。
LiveSide.netは米国時間5月14日に、「Windows Live Wave 5」の一部となる最新のSkyDriveインターフェースに関する記事を掲載している。Live Wave 5は、Microsoftが「Windows 8」と平行して開発を進めているサービス群である。LiveSideは25日、リニューアルしたSkyDriveは「Windows Phone 7」の次期版(開発コード名:Mango)の顧客向けに音楽ストリーミングをサポートする可能性があるとも記している(これについて、Microsoftは公式に認めていない)。
これらの報道についてMicrosoftに問い合わせてみたところ、コメントはないとの返事をもらった。また、同社が今週に入ってWinRumorsに明かしたと思われる次期SkyDriveのリリースについても、詳細を話してくれなかった。
「現時点で、SkyDriveチームが公開できる情報はない」とMicrosoftの広報担当者は述べた。この広報担当者はまた、Windows PhoneチームもSkyDriveに対する変更点について、話すことはこれ以上何もないと述べた。
SkyDriveは、「Office Web Applications」の将来、それにWindows PhoneのMangoアップデートにとって重要なサービスだ。Microsoftは、Mangoで「Office Hub」の見直しを進めている。Microsoftは、(「OneNote」のほかにも)より多くのOfficeアプリケーションの携帯電話版を、SkyDriveを使って同期できるようにする計画だ。これは、企業ユーザーにとっても消費者にとっても注目の機能となりそうだ。
SkyDriveを使うことで、ユーザーは「Windows Liveサーバにあるファイル、写真、お気に入りを保存、管理、ダウンロードし、インターネット経由であらゆるコンピュータからアクセスできる」とMicrosoftは自社ウェブサイトで説明している。
Windowsチームは、Microsoftおよびサードパーティーのアプリケーションやサービスのクロスプラットフォーム対応の実現に向け、HTMLに対する傾倒を強めている。「Internet Explorer 9」および次期「Internet Explorer 10」でのHTML対応は、Windows 8(特にWindows 8タブレット)の戦略において重要な鍵を握ることになる。Microsoftは、Live Wave 5を提供開始する時期を明らかにしていないが、これまでのパターンが参考になるのであれば、2012年を見込まれるWindows 8のリリース後から1年以内ではないかと推測できる。
Mangoに関連したニュースとして、Microsoftは5月25日、Mangoのリリース時に「Windows Phone Marketplace」のウェブ版を提供する計画を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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