米国時間5月16日に開幕したTechEd 2011の初日、Microsoftの幹部は2011年後半にリリースを予定している「Windows Phone」のアップデートとなる「Mango」(開発コード)に、ビジネスに特化した機能を加えることを明らかにした。
同日付のWindows PhoneブログでMicrosoftは、以前明らかにしていた通り、Windows Phoneの「Office Hub」から「Windows Live SkyDrive」を利用できるようになると記している。Mangoでは、ユーザーは「Office 365」経由でOfficeドキュメントの保存と共有が可能になる(現時点では、Windows Phoneは「OneNote」とSkyDriveの統合を実現しているが、「Office Web Apps」のサポートは限定的だ)。
Microsoftの代表者はまた、Mangoは電子メールフォルダをピン留めする機能も提供すると述べた。これにより、ユーザーはOutlook内に設定しているプロジェクトフォルダやRSSフィードに迅速にアクセスできるようになる。このほかにも、Mangoでカンバセーションビューをサポートすることも明らかにした(わたし個人はカンバセーションビューがそれほど好きではないが、この機能が好きなユーザーは確かにいる)。また、電話機に保存されている電子メールだけではなく、バックエンドのメールサーバにある古い電子メールの検索も可能になるという。
Microsoftはまた、Windows Phone 7でのユニファイドコミュニケーション製品「Lync」の計画についても語った。「Lync Mobile」クライアント--プレゼンス情報、IM、動画/音声によるカンファレンスなどの機能が予定されている--は、Mangoのリリースと同時期に提供するという。Lync Mobileアプリは、「Windows Phone Marketplace」で無料で提供する予定だ。
このほかのMangoの新機能としては、複雑な英数字パスワードのサポート、電子メールとOfficeドキュメント保護のためのInformation Rights Management(IRM)機能の付加、公開されていないWi-Fiネットワークへのアクセスなどが紹介された。
MicrosoftはMangoのコーディング作業を2011年の夏中に終わらせ、年末商戦に間に合うように端末メーカーとキャリアにリリースする計画だ。Microsoftは5月24日、プレスとアナリスト向けにWindows PhoneをプレビューするVIP Previewイベントを米ニューヨークで開催することになっており、ここでMangoの詳細を再度明らかにする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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