Hewlett-Packard(HP)の2011年第2四半期決算(4月30日締め)では、利益と売り上げが予想をわずかに上回ったが、サービス部門の問題、日本の震災、PCの販売などを理由に、通年の業績見通しは下方修正された。
HPは米国時間5月17日、2011年第2四半期決算を発表した。非GAAPによる1株あたりの利益は1.24ドルで、Thomson Reuters調査によるアナリスト予想の平均額1.21ドルを上回った。四半期売上は316億3000万ドルで、315億3000万ドルとの予想をわずかに上回った。
最高経営責任者(CEO)のLeo Apotheker氏は声明の中で、「HPは堅調な四半期決算を達成した」と述べた。売り上げは前年同期から3%の増加、利益は14%の増加だった。
HPは当初5月18日に決算を発表する計画だった。だが16日、同社は日程を1日早めることを決めた。Apotheker氏が補佐役に「また厳しい四半期になる」と警告したメモが流出してThe Wall Street JournalとBloombergに掲載されており、これが前倒しの理由となった可能性が高い。
HPは5月17日、2011年中は少し厳しさが増すことを公式に認めた。
同社はこの日の声明で、「HPは、日本の地震とこれに関連した事態から予想される短期の影響、軟調が続く消費者向けPC販売、そしてサービス部門の営業利益予想の減額を反映させて、第3四半期および2011年通年の見通しを修正した」と述べた。
HPは2011年第1四半期に、通年の非GAAPベースの利益を1株あたり5.20~5.28ドルと予想していた。しかし5月17日、予想は「少なくとも5ドル」だけに下方修正された。同様に2011事業年度の売り上げも、1300億~1315億ドルから1290億~1300億ドルに下方修正された。
現在進行中のHPの第3四半期は、売り上げと利益が当初の予想に届きそうにない。アナリストらは、317億8000万ドルの売り上げと1株あたり1.23ドルの利益を予想していた。しかしHPは17日、利益は1株あたり約1.08ドル、売り上げは311億~313億ドルになるだろうと警告した。
第2四半期のHPの各部門の業績は次の通りだ。
HPは全体で、第2四半期の営業活動により40億ドルのキャッシュフローを生み出した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」