Hewlett-Packard(HP)は米国時間2月22日、2011年第1四半期(2011年1月31日締め)の決算を発表した。売り上げは323億ドルで、前年同期比4%増だが、ウォール街の予測をわずかに下回った。
ウォール街のアナリストは、売り上げが327億5000万~335億9000万ドル、1株当たり利益が1.26ドル~1.32ドルと予測していた。これに対し、HPの2011年第1四半期の1株当たり利益は1.17ドルで(税引き後の費用1株当たり19セントを含む)、前年同期の1株当たり93セントから26%増加している。
HPの最高経営責任者(CEO)を務めるLeo Apotheker氏は、決算報告について楽観的な声明を発表した。「第1四半期の1株当たり利益と利ざやの増加に満足している。この先われわれは、より高付加価値のソリューションに対する顧客の需要からさらに利益を得る機会を持つだろう。(中略)HPには、最近発表された刺激的なクラウドやコネクティビティ製品など、強力なポートフォリオがある。われわれはこうした強みを活かすことに注力し、リーダーシップを拡大するとともに成長を加速していく」(Apotheker氏)
2月22日午後に行われた記者との電話会見で、HPの幹部は、同社が伸び悩んだ理由を2つ挙げた。まず、法人向け事業が契約更新に至らなかったり、大規模な法人契約の獲得件数が期待していたほどではなかったこと。次に、消費者向けPC市場の成長速度が以前の予測よりも遅かったことだ。
「商業部門は順調に成長し、米国の法人部門ではシェアを伸ばしたが、消費者向けPC市場の軟調続きで相殺された」(Apotheker氏)
結果的に、HPは2月22日、2011年通年の売上予測を1315億~1335億ドルから1300億~1315億ドルへとわずかに下方修正した。最高財務責任者(CFO)のCathie Lesjak氏は、「われわれは引き続き、消費者の支出環境、特にPCについて慎重な姿勢を取る」と説明した。同氏はさらに、「(法人向け事業は)年間の季節要因に遅れて成長する」と付け加えた。言い換えれば、法人向け事業の成長は、HPが数カ月前に予想したよりも遅くなるということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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