オラクル、IFRS対応強化した経営管理アプリケーション

富永恭子 (ロビンソン)2011年05月17日 14時45分

 日本オラクルは5月17日、国際会計基準(IFRS)対応を強化した経営管理アプリケーションの最新版「Oracle Enterprise Performance Management System Release 11.1.2.1」(Oracle EPM System)の提供を開始した。

 最新版では、オラクルが欧州において提供しているテンプレート「IFRS Starter Kit」と、その導入支援を行った経験をもとに構築した、日本企業のIFRS対応を支援するテンプレートをあわせて提供する。これにより、Oracle EPM Systemの連結管理アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management」を活用し、企業の迅速なIFRS対応を実現するという。また、テンプレートを活用することで、要件定義や構築にかかっていた時間を削減し、短期による稼動開始を支援するとしている。

 提供されるテンプレートは、「過年度遡及」「注記情報」「継続・廃止事業の区分処理」「直接法キャッシュフロー計算書」「未実現実効税率適用会社変更」「複数会計基準と初年度対応」「国際会計基準への組替仕訳」「国際会計基準財務諸表作成」の8分野となる。

 特に、国際会計基準への組替仕訳を可能にするテンプレートでは、日本など各国固有の会計基準で作成された会計データを国際会計基準に対応した仕訳に変換するための設定が事前に定義されている。これにより、ユーザーはアプリケーションに標準的に用意されている取り込みシートに既存のERPシステムなどの会計データを入れることで、各国固有の会計基準とIFRSのそれぞれに対応した会計データの保持や分析を行い、報告書を出力できるという。

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