サンフランシスコ発--Googleは、「Android」搭載端末を家庭用の照明システムから洗浄システム、ゲーム機やキーボードにいたるまで、電子的に接続された多くの機器の中心に位置づけることを目的とした一連の取り組みを発表した。
同社はまた、当地で開催されているGoogle I/Oカンファレンスにおいて、「Project Tungsten」という小さなAndroid端末を披露した。同端末は、スピーカーやホームステレオシステムに接続して、Googleの新しいクラウドベースの音楽システムから音楽をストリーミングすることができる。
Googleは、短距離無線通信(NFC)を利用して、Tungstenによる音楽再生をデモした。Tungsten端末にCDを接触すると、ユーザーのクラウドベースの音楽ライブラリ上の音楽が即座にアクティベートされ、再び接触すると音楽の再生が開始される。NFC機能をCDケースに持たせるようCDメーカーに働きかけるのはおそらく容易ではないが、聴きたい音楽にたどり着くまで延々とサブメニューをたどるよりは、格段にスマートなインターフェースだ。
タブレットOS「Honeycomb」のアップデート版である「Android 3.1」の主要な特徴の1つに、Android端末をUSBホストにする機能がある。つまりユーザーは、USBデバイスをAndroid端末に接続することができる。
タブレットでこの機能が提供されれば、すばやいキーボード入力や、ゲーム専用コントローラによるゲーム機としての使用性など、PCの機能をより容易に再現できるようになる。また、写真や動画をカメラから直接アップロードすることも可能になる。
またGoogleは、Android向けのホームオートメーションイニシアチブ「Android@Home」を発表した。これにより、ユーザーは照明や洗浄システムなど、電子的に接続されたあらゆる機器を制御できるようになる。Googleは、このような機器を接続し、通信を管理するための新しいプロトコルを開発中である。また、まずはUSBを対象に取り組みを開始したが、続いてBluetoothインターフェースにも着手する計画である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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