Millard Brown Optimorは米国時間5月9日、年次調査「BrandZ: Top 100 Most Valuable Global Brands」(最も価値のあるグローバルブランドトップ100)の結果を発表した。それによると、世界で最も価値のあるブランドはAppleで、同社のブランド価値はわずか1年間で84%増加して1533億ドルに達したという。
同調査において2010年まで4年連続で首位に立ったGoogleは、2011年は2位に転落した。ブランド価値は前年比2%減の1115億ドルだった。
トップ5のほかの企業はIBMとMcDonald's、Microsoftで、ブランド価値はそれぞれ1008億ドル、810億ドル、782億ドルだった。
マーケティングおよび広告業界は当然、ブランド価値の重要性を強く信じている。「強力なブランドも市場の浮き沈みの影響を全く受けないわけではないが、ほかのブランドに比べて防衛力や準備態勢、リソース、回復力が優れている」とMillard Brown Optimorの親会社WPPのDavid Roth氏は声明で述べた。
もしそうであれば、市場の問題から自らを守るAppleの能力はこの数年間で爆発的に向上したことになる。Millard Brown Optimorによると、BrandZ調査が最初に実施された2006年以降、Appleのブランド価値は859%増加したという。さらに、Appleの前年比成長率は市場を大幅に上回っている。同調査によると、トップ100ブランド全体の価値は前年比で17%増加し、2兆4000億ドルに達したという。
同調査でブランド価値が急激に高まったのは、Appleだけではない。Facebookのブランド価値は前年比で246%増加して191億ドルに達し、順位も一気に35位まで上がった。中国の最大手検索サイトBaiduのブランド価値は前年比141%増の225億ドルで、順位は29位だった。
Millard Brown OptimorのBrandZ調査では、ブランドに対する印象や特定の製品を選ぶ理由について消費者に「詳細な」インタビューを行っており、その結果と企業の財務実績に基づいてブランド価値を判断している。同社のデータベースには、30カ国で消費者を対象に実施したインタビューのデータが200万件保存されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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