iPad 2の使い道を考える--初代にダメ出しした人物の評価 - (page 2)

Vincent Danen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2011年05月10日 08時00分

 また、iPhoneにはない、あるいは欲しいとも思わないようなアプリケーションがiPadにはある。Appleは、生産性スイートである「iWork」の各コンポーネント(「Numbers」と「Keynote」「Pages」)のiPad版を提供している。これらのアプリケーションについては、iPhone版が用意されておらず、筆者もiPhoneの小さな画面上で文書やスプレッドシートの編集を行うことなど想像できない。閲覧や参照ができたとしても、編集は無理というものだろう。なお、DataVizの「Documents To Go」をはじめとするアプリケーションのなかには、iPhoneとiPadの双方で利用可能なものもある。

 iPad 2をしばらく使ってみた結果、これは確かに便利な製品だという感想を持つに至った。小さく、見た目もうるさくないiPadはリビングルームのどこにでも置いておけるうえ、スイッチを入れるとすぐに使用でき、(携帯電話に比べると)ウェブサイトを快適に閲覧できるという点は、とても素晴らしいと言えるだろう。また、「GarageBand」のようなアプリケーションもかなり魅力的である。筆者の娘はGarageBandで楽しんでおり、筆者自身もこれは素晴らしいアプリケーションだと感じている。

 では、iPadは筆者の愛用するMacBook Airを置き換えるものとなるのだろうか。そんなことはあり得ない。筆者にとってMacBook Airのキーボードは手放せない存在であるうえに、iPad 2では利用できない、あるいはタブレット上では使いにくいプログラムも数多くあるのだ(例を挙げると、「iSSH」はSSHクライアントとして十分な機能を持っているものの、ノートPCやデスクトップPCで使用する場合に比べると、使い勝手がよいとは言えない)。とは言うものの、ToDoリストやウェブページをチェックするといった作業は、iPad 2であれば数秒で取りかかることができる。iPadはiPhoneのようにポケットに入れることはできないものの、持ち運びが苦になるというほどのことはない。また、iPhoneと比較すると、入力がずっと楽だということも言える。より速くタイピングできるだけではなく、タイプミスも少なくなるのである。この記事をiPadで執筆しようとまでは思わなかったものの、携帯電話ではそれほど簡単にいかないような電子メールを書くことも十分に可能なのだ。

 筆者にとって、iPad 2は手っ取り早く使える素晴らしいリファレンスツールとなっている。簡単に持ち運ぶことができ、画面のサイズはウェブサイトの閲覧に十分であり、文書やスプレッドシート、プレゼンテーションを扱うための魅力的なアプリケーションも数多く提供されている。ネットブックキラーとまでは言えないものの、持ち運びやすさという点から、そのフォルムや機能性において一定の評価を獲得するのは間違いないだろう。ウェブサイトの閲覧や、電子メールのチェック、文書の参照、タスクや連絡先の管理といったことを行うためのツールが必要という人にとって、iPad 2は本当に重宝するデバイスとなるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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