筆者は以前、初代「iPad」を「巨大なiPod touch」と称し、購入するに値しないという判断を下した。しかし今回、「iPad 2」のあまりの人気ぶりにつられて購入し、使ってみることにした。その結果、実用性という点でiPadに対する評価を改めるに至った。
筆者は数カ月前、購入した「MacBook Air」が(自分にとって)いかに完璧なノートPCであるかという記事を執筆した。そしてほぼ同時期に、iPadは実用的な製品ではなく「巨大なiPod touch」に過ぎないという辛口の記事も執筆した。
最近になって、AppleからiPad 2が発売された際、筆者は家族からの強い働きかけもあって購入に踏み切ることにした。そして数週間使用してみた結果、このデバイスは確かに魅力あるものだという感想を持つに至った。初代のiPadは短期間しか使用しておらず、購入に至ることもなかったため、直接比較することはできないものの、iPad 2という製品に初めて接するユーザーとして気付いた点がいくつかある。こういった点は、iPad全般に当てはまるのかもしれない。初代iPadを使用してきた方の意見をぜひともうかがいたい。
iPad 2は初代iPadに比べて薄く、軽くなっているとはいうものの、大きいことに変わりはない。手に持った感じは、ハードカバーの書籍のようだ(ただ、書籍よりは軽い)。筆者がiPad 2で使用しているアプリケーションの多くは、すでにiPhoneで使用していたものであるが、それらの大半はiPadで使用した方が見た目や操作性という点でずっと満足のいくものとなっている。筆者の最もよく使用するアプリケーションは「Daylite Touch」と「OmniFocus」である。Daylite TouchはiPhoneとiPadのいずれでも動作し、追加コストをかけずに使用することができるものの、iPad版のOmniFocusは新たに購入する必要があった。この点については最初、少し気に障ったものの、実際にOmniFocus for iPadを使用してみるとそんな思いは吹き飛んでしまった。それぞれにコストがかかることを歓迎するとまでは言わないものの、OmniFocusのiPad版は、iPhone版よりも「ずっと優れている」のである。
iPadは画面サイズが大きいため、興味深い使い方が数多く考えられる。Daylite Touchは、iPhoneで使用するよりもiPadで使用する方が、より多くの情報を一目で把握できるためはるかに有用となると言えるだろう。また、情報を得る際のスワイプ操作やタッピング操作も少なくて済む。一方、OmniFocusのiPhone版は十分使いものになり、手放せないGTD(Getting Things Done)アプリケーションとなっているものの、iPad版は驚くほど素晴らしい仕上がりとなっており、iPhone版よりもずっと有用なものとなっている。
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