デジタルフォトフレームとしてChumbyに欠けていることがあるとすれば、インターネット接続なしでは機能しないということだ。実際、ChumbyはまずWi-Fiネットワークに接続しなければ、なにもできない。Chumbyは最新技術満載の家庭に向けて作られたものであるため、無線LAN接続が必須であるとしても大した問題ではない。しかし、Chumby 8を自宅で使うのかオフィスで使うのかがはっきりしていなかったり、祖母へのプレゼントとして考えているのなら、USBメモリからの写真の表示や音楽の再生といった基本的な機能でさえ、インターネット接続が必要になるということを考慮に入れる必要がある。
インターネットラジオ端末としては、大きさの割にはかなりの音量で再生できる(音はやや薄い)。ストリーミングの品質は良好で、Pandora、Shoutcast、NYT Podcastなどからのストリーミングコンテンツも問題なく聞けるし、操作も簡単だ。ただ、用意されているストリーミングサービスは有名どころばかりとはいえ、最近のスマートフォンや、同じ価格帯の「iPod touch」で利用できるサービスに比べれば、限定的だ。
Chumby 8はこれまでのシリーズと同じように、ガジェット好きに訴えかける魅力を持っている。この8インチ版は同社の最善を尽くした製品であり、処理能力もポート数も強化されており、デザインも洗練された。
2008年に初代Chumbyが発売されたとき、ノートPCとスマートフォンの隙間を埋めるオールインワンデバイスの市場は、商品が少なく高価だった。2011年の現在では、この市場はインターネットテレビ、セットトップボックス、アプリが豊富なタブレット、強大なスマートフォン、あらゆるサイズの安価なAndroidデバイスなどで溢れかえっている。
Chumby 8は数年前に期待させたものを実現しているが、もし多くのアプリが選べるインターネットに繋がったスクリーンを買いたいのであれば、もっといい選択肢があるはずだ。しかし、ただ楽しくて新しいガジェット探しているのであれば、Chumby 8にガッカリすることはないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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