Chumby 8をレビュー--新型多機能ガジェットの実力は？ - (page 3)

　Chumbyの別の新機能に、TwitterやFacebookなどのアプリからリンクされたコンテンツを表示するための、組み込みブラウザがある。このブラウザはごく基本的なもので、単体の機能としては利用できない。これはアプリ（ニュースリーダなど）から外部のウェブコンテンツにリンクされている場合のために用意されたものだ。ブラウザが開くと、ページをスクロールしたり、そのページの別のリンクをクリックすることはできるが、ブックマーク機能も、URLバーもなく、標準的なブラウザには遠く及ばない。それでもないよりはいいし、Chumbyファンは、TwitterやFacebookなどのリンクを扱うことが多いアプリをより便利にするこの機能が追加されたことを喜ぶべきだろう。

　メインメニューの音楽では、Pandora、Napster、Shoutcast、NYT Podcast、iHeart Radioなどの、いくつかの有名なストリーミング音源から聞きたいものを選ぶことができる。また、Chumby 8は手持ちのMP3、AAC、WMAファイルを、USBメモリやメモリカードを通じて再生することもできる。

　写真メニューでは、手元に保存されているファイルを再生できる。写真ビューワの中では、アプリを使ってオンラインアカウントの写真を表示させることもできるし、Photobucketのアカウントに個別に画像ファイルをアップロードし、つながりのあるほかのChumbyユーザーに写真を送ったり、電子メールで写真を送信したりすることもできる。

性能

　Chumby 8で唯一すごいところは、Chumbyであるということだ。これは、すべてのことを少しずつできるが、それぞれは素晴らしいものではないということを意味している。

　Chumby 8の持つ素晴らしい機能のいくつかには、基本的な問題がある。例えば、Chumbyの目覚まし時計には、数多くのスケジュールオプションとアラームの種類が用意されているが、電源が切れた場合、内蔵バッテリではずっと起動しておくことはできない。また、アラームのオン・オフの切り替えを簡単に行う方法はなく、夜中に眠い目をこすりながら、タッチスクリーンメニューを操作しなくてはならない。また、そういったことは考えないとしても、素晴らしいものとは言え、目覚まし時計に199ドルは高すぎる。

　巨大なフォトフレームとしては、Chamby 8はいい仕事をしてくれる。8インチのアンチグレア画面は、USBメモリからも、メモリカードからも、FlickrやPhotobucketのようなオンラインサービスからも写真を表示することができる。前述の通り、Chumbyからオンライン上に写真をアップロードし、ほかのChumbyユーザーと共有したり、メールで送ったりすることも可能だ。